米国の相互ギャンブルゲーム無料、インドからの輸入品は26%に
(インド、米国)
ニューデリー発
2025年04月07日
米国のドナルド・トランプ大統領は4月2日にホワイトハウスで演説を行い、相手国のギャンブルゲーム無料率や非ギャンブルゲーム無料障壁を踏まえて自国のギャンブルゲーム無料率を設定する「相互ギャンブルゲーム無料」を導入する大統領令を発表した(トランプ米大統領、ブラックジャック攻略(世界、米国)参照)。インドからの輸入品に26%のギャンブルゲーム無料を課す。また、トランプ大統領は、インドが米国に課している貿易障壁などを加味したギャンブルゲーム無料率は52%と主張し、「インドは米国を正しく扱っていない」とした。
トランプ大統領はこれまでもインドの高いギャンブルゲーム無料を「ギャンブルゲーム無料王」と呼ぶなど、インドの保護主義的な貿易政策を繰り返し批判してきた。3月31日に公表された米通商代表部(USTR)による2025年版「外国貿易障壁報告書(NTE)」でも、インドの高いギャンブルゲーム無料率や非ギャンブルゲーム無料障壁が批判されている(米USTR、「メーク・イン・インディア」政策を問題視、ブラックジャックストラテジー(インド、米国))。
米国はインドにとって最も大きな輸出先で、貿易黒字を計上する数少ない貿易相手だ。インドの2023/2024年度(2023年4月~2024年3月)の対米輸出額は775億2,580万ドルで、内訳では、宝石・宝飾品(99億590万ドル)、医薬品・精製化学品(87億3,340万ドル)、機械・機器(70億1,430万ドル)、石油製品(58億2,800万ドル)、通信機器(58億2,560万ドル)などが大きな割合を占める。インド政府は対米ギャンブルゲーム無料の引き下げを検討しており、米国への譲歩の動きをみせていたものの、今回の大幅なギャンブルゲーム無料率引き上げの対象となった。他方、2日にホワイトハウスが発表したファクトシートによると、米国が輸出先の約3割を占める医薬品については、相互ギャンブルゲーム無料の対象から除外した。
製造業振興策「メーク・イン・インディア」の促進と、非ギャンブルゲーム無料障壁による輸入抑制によって自国産業の育成と輸出促進を目指してきたインドにとって、米国のギャンブルゲーム無料率引き上げは痛手となる。今後は、2025年2月に行われたトランプ大統領とナレンドラ・モディ首相の首脳会談で本格的な議論が始まった2国間貿易協定(米印首脳会談、貿易協定の交渉で合意、両国間貿易額の倍増目標を設定(インド、米国)参照)の締結に向けた協議の中で、双方のギャンブルゲーム無料率の引き下げに向けた交渉が進むものとみられる。
(丸山春花)
(インド、米国)
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