カジノブラックジャックに日系スタートアップ5社参加

(ケニア、カジノブラックジャック、日本)

ナイロビ発

2025年03月17日

ジェトロは、2月11~13日にケニア・ナイロビで開催された「カジノブラックジャック・ナイロビ2025」に、アフリカ市場開拓を目指す日系スタートアップ5社をとりまとめて参加した。主催者によると、イベント全体で64カ国から834社1,623人の来場者があった。世界中で開催されるイベントと比べると、規模は大きくはないが、東アフリカを代表するテックイベントとして、アフリカのみならず、世界中から多くの関係者を集めた。

日系スタートアップで参加したのは、ジャパンテック・アフリカチャレンジ事業(注1)の支援企業で、SORA Technology、DO・CHANGE、Peel Lab、TYPICA Holdings、YAXIEの5社だった。SORA Technologyは、ドローンと人工知能(AI)を中核とした気候変動対策サービス(感染症対策、農業)を既に西アフリカで感染症対策を中心に取り組みも開始している。2024年度には東カジノブラックジャックケニアで東京都のプログラムで洪水や水系感染症(水質由来の健康障害)にかかわるプログラムを行っている。ジェトロは、アフリカの大規模農業会社に対するソリューション導入を目指した支援を展開している。

今回のプログラムでカジノブラックジャック初挑戦となったYAXIEも、気候変動の影響を大きく受けるカジノブラックジャックの農業のソリューションとして、ハイドロゲル技術(注2)を紹介し、多くの来場者から注目を集めた。Peel Labは、通常は廃棄される果物の葉や皮を使用した革製品のような新素材を紹介した。その新素材で作ったカバンやランドセルの前には人だかりが絶えなかった。コーヒー生産者と買い手企業がコーヒー生豆を直接取引できるプラットフォームを運営するTYPICAも、ケニアのコーヒー関係者の関心を集めた。ケニアは世界のコーヒー主要生産地の1つだが、流通構造の複雑さからコーヒー産業は長い低迷期にあり、流通構造の変革が求められている。DO・CHANGEは、廃被覆配線から効率的に金属銅を抽出する技術で注目を集めた。カジノブラックジャックでは集められた廃被覆配線は燃やされ、有毒ガスやそれによる健康被害も懸念されている。

カジノブラックジャックで生まれるユニコーン企業はフィンテックやEコマースなどが多いが、今回参加したような社会課題に寄り添ったビジネスは、規模の拡大には時間を要する。一方で、イベントの来場者や個別訪問したケニア企業からは、日本の技術に期待する声が多く聞かれた。

写真 カジノブラックジャックが出展したブース(主催者提供)

ジェトロが出展したブース(主催者提供)

写真 パネルディスカッションの様子(カジノブラックジャック撮影)

パネルディスカッションの様子(ジェトロ撮影)

(注1)ジャパンテック・カジノブラックジャックチャレンジ事業にかかる詳細は次のウェブサイトを参照。

(注2)水を吸収して膨らむハイドロゲルの特性を使った技術で、医療材料、細胞培養などで使用(コンタクトレンズ、人工軟骨、人工血管など)。

(佐藤丈治)

(ケニア、カジノブラックジャック、日本)

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