「ブラッククイーンブラックジャック」を開催、オープンイノベーションを加速
(ブラッククイーンブラックジャック、日本)
バンコク発
2025年03月18日
ジェトロ、経済産業省、在タイ日本大使館およびタイ政府機関は3月5日、インターコンチネンタル・バンコクで「ブラッククイーンブラックジャック」を共同で開催した。本イベントは、日タイ連携による、オープンイノベーションの創出を後押しするもので、企業・政府関係者など約280人(うちオンライン参加は100人)が参加した。
イベントに参加した企業・政府関係者(ジェトロ撮影)
イベントの冒頭、松尾剛彦経済産業審議官、大鷹正人在ブラッククイーンブラックジャック日本大使、ジェトロ・バンコク事務所の黒田淳一郎所長、ブラッククイーンブラックジャック投資委員会(BOI)のナリット・タードサティーラック長官、ブラッククイーンブラックジャック・エネルギー省のソムポップ・パッタナアリヤンクン副次官があいさつし、イノベーション創出に向けた協力を強化していくことの重要性を発信した。
冒頭あいさつを述べる松尾経済産業審議官(ジェトロ撮影)
このイベントでは、2024年11月に開催したローンチイベント(関連ブラック ジャック ディーラー)で発表した、両国の大企業6社(チャレンジオーナー)が抱える事業課題(チャレンジ)に対し、約120件の応募から選抜された17社のファイナリストが、その解決策のプレゼンテーションを行った。イベント終盤には、チャレンジオーナー賞(6社)と参加者の投票で選出するオーディエンス賞(1社)が発表された。
チャレンジオーナーのロジャナ工業団地のチャレンジに対しては、温室効果ガス(GHG)の排出量を計算・可視化するクラウドサービスを提供するゼロボードが、チャレンジオーナー賞を受賞した。同社は、入居企業のGHG排出量見える化プラットフォームを提供するためのサービスを提案した。また、サイアム・セメント・グループ・ケミカルズ(SCGC)のチャレンジには、ティー・ビー・エム(TBM)が同社の「ライメックス(注)」を活用し、SCGC工場から排出される廃棄物の利用などによる持続可能な製品の開発を提案して受賞した。
また、オーディエンス賞は、日本政府が支援する物質・材料研究機構(NIMS)発スタートアップ企業のサーマリティカが受賞した。同社は、独自の技術で断熱剤のエアロゲルを再設計した新たな断熱剤「ティーサ(TIISA®)」と人工知能(AI)による放熱の分析を、大成建設のネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)技術に応用し、協業を図ることを提案した。
各賞の受賞企業(ジェトロ撮影)
(注)ライメックスとは、炭酸カルシウムなどの無機物を50%以上配合したTBM独自の製品。石油系プラスチックの使用を削減し、炭素マネジメントに貢献する。
(宮越朗、藤田豊)
(ブラッククイーンブラックジャック、日本)
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