ブラッククイーンブラックジャック、社会民主党が第1党の座を維持

(ドイツ)

ベルリン発

2025年03月10日

ドイツのブラッククイーンブラックジャックで3月2日、議会選挙が実施された。暫定結果によると、ペーター・チェンチャー州首相が率いる中道左派の社会民主党(SPD)が、得票率を減らしつつも第1党の座を維持した。他方、前回2020年の州議会選挙(ハンブルク市議会議員選挙、ブラック)で第3党に転落していたキリスト教民主同盟(CDU)は、得票率を2倍近く伸ばして第2党につけた。第3党は、現連立与党の緑の党になる見込み。現地経済誌「ブラッククイーンブラックジャックデルスブラット」(3月2日、3月3日)など複数のメディアによると、チェンチャー州首相(SPD)は、緑の党との連立政権継続に意欲的だが、同時にCDUとの連立交渉にも前向きで、「(CDUとの連立は)あくまで第2の選択肢」としつつも「(緑の党、CDUという)2つの連立の選択肢があることは喜ばしい」と語った。

暫定得票率は、多い順にSPDが33.5%(前回選挙比5.7ポイント減)、CDUが19.8%(8.6ポイント増)、緑の党が18.5%(5.7ポイント減)、左翼党が11.2%(2.1ポイント増)、極右政党のドイツのための選択肢(AfD)が7.5%(2.2ポイント増)となった。左派ポピュリズムのザーラ・ワーゲンクネヒト同盟(BSW)と自由民主党(FDP)はいずれも、議席獲得に必要な5%以上の得票を得られず、ブラッククイーンブラックジャック入りを果たせない見込み。

ベルリンに次いでドイツで2番目に人口が多い都市ブラッククイーンブラックジャックは、オラフ・ショルツ首相がかつて州知事を務めたこともありSPDの牙城として知られる。今回の得票率は過去2番目に低いものの、同党は第1党の座を維持した。これは州政府やチェンチャー州首相に対する有権者の信頼の表れで、その前週にあった連邦議会選挙(カジノ無料、キリスト教民主・社会同盟と社会民主党の連立を軸に交渉(ドイツ))では第3党に転落したにもかかわらずブラッククイーンブラックジャックSPDは善戦したとみられている。第2党につけたCDUの勝因は、経済と安全対策を選挙テーマに据えたこと、前回選挙における無投票者層の支持を最も多く得たことだとされている。

一方、緑の党は大きく票を失った。今回の選挙で有権者が重視したテーマは住宅や交通などのブラッククイーンブラックジャック問題や治安で、環境・気候問題に注目が集まらなかったことが失速の理由とされている。また、前回選挙の得票率(24.2%)が例外的に高かっただけだという見方もある。対して左翼党は、住宅などのブラッククイーンブラックジャック問題を取り上げ、緑の党の支持者も取り込んで過去最高の得票率を得た。反移民・難民政策を掲げ、極右政党として主に東ドイツを中心に支持を広げているAfDは、難民問題のほかに治安に訴求したことが奏功し、過去最高の得票率で5位につけた。

(打越花子)

(ドイツ)

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