スターマー英首相、ブラック ジャック ルール ディーラー
(英国、イラク、モルドバ)
ロンドン発
2024年12月17日
英国の国家統計局(ONS)によれば、2023年7月~2024年6月の1年間の英国への純移民数(流入移民数と流出移民数の差)は72万8,000人となった。前年同期比の90万6,000人と比べると減少しているものの、英国のEU離脱前の2018年7月~2019年6月の純移民数(21万2,000人)の3.4倍となっている。
この状況を受け、キア・スターマー首相は11月28日、移民削減に向けた計画を発表した。
スターマー首相は演説の中で、移民削減に向けて発表済みのものも含めて、次の取り組みを強調した。
- 移民削減に向けた白書の公表
- 移民助言委員会(MAC)による、移民依存度の高い産業の特定
- ポイント・ベース制(注)のビザ制度の改革
- 外国労働者を不法に雇用する雇用主の取り締まり強化
- 難民申請者の審査を加速、難民認定されなかった者の送還拡大
- イラクとの安全保障協定の締結
この中のイラクとの協定では、人身取引組織の対応に向けて緊密に連携、国境管理を強化することに合意。イラクの国境管理機関の訓練に対し最大30万ポンド(約5,790万円、1ポンド=約193円)の資金を提供、同国国境における組織的な移民犯罪と麻薬の取り締まりを強化するなどの取り組みも打ち出した。さらに、英国に滞在する権利のない人々の送還などに関する取り組みなども行うとしている。
なお、英国政府は11月20日にもモルドバとの間で協定に署名。不法移民への対応に向けた協力を加速させ、モルドバからの不法移民を特定、国外追放する手続きを迅速化する。
なお、2023年7月~2024年6月の純移民数の前年同期比での減少の背景には、前政権の政策があるとされた。前保守党政権では、2023年5月に留学生の扶養家族の帯同や、学業が終わる前に就労ビザに切り替えることを原則禁止することを発表(英政府、ブラック ジャック アプリ)。さらに2023年12月には、技能労働者ビザの最低年収要件および家族ビザの最低年間所得を2024年4月以降引き上げることなどを発表していた(関連ブラック ジャック ランキング)。ONSは今回の減少の主な背景として、留学生の扶養家族の帯同禁止によるものと分析した。
(注)ポイント・ベース制については、英国の外国人就業規制・在留許可、現地人の雇用ページも参照のこと。
(ワルダ・ホリー)
(英国、イラク、モルドバ)
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