ブラック ジャック ブラック クイーンを公布

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2024年08月27日

アルゼンチン政府は8月23日、ハビエル・ミレイ政権が導入した大型投資奨励制度(RIGI)の施行規則(政令749/2024号外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を公布した。

大型投資奨励制度(RIGI)は、7月8日に公布された「アルゼンチン人の自由のための基盤および出発点に関する法律」(通称:オムニバス法または基盤法、アルゼンチン外務省、ブラック)により導入された新しい投資優遇措置だ。ミレイ政権が直接投資を拡大するための切り札の1つとしても位置付けられる。

施行規則は、法律では不明確だった点を明らかにした。例えば法律では、同制度の対象となる産業分野は、林業、観光業、インフラ、鉱業、テクノロジー、製鉄、エネルギー、石油・ガスの8分野とされていたが、施行規則の第3条において、それぞれの分野の活動内容が定義された(添付資料表参照)。

また法律によると、最低投資額は2億ドルだが、産業分野によっては、政府が9億ドルを超えない範囲で設定できるとされていた。施行規則第29条によると、石油・ガス分野のうち、炭化水素のオフショア開発・探査、輸出向けのガスの開発、生産については最低投資額が6億ドル、石油・ガスの輸送については3億ドルに設定された。それらを除く産業分野の最低投資額は2億ドルとなっている。

RIGIには、アルゼンチンの不安定な政治、経済情勢による不確実性を排除し、過去に十分に開発されてこなかった分野の開発を促す狙いがある。今回の施行規則の公布により、具体的な投資案件が出てくるかどうかに注目が集まっている。

(西澤裕介)

(アルゼンチン)

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