米商務省、CHIPSプラス法に基づき、韓国半導体大手SKハイニックスに最大4億5,000万ドル助成を発表
(米国、韓国)
シカゴ発
2024年08月13日
米国商務省は8月6日、韓国半導体大手のSKハイニックスに対して、CHIPSおよび科学法(CHIPSプラス法)に基づき、最大4億5,000万ドルを助成する予備的覚書(PMT)に署名したと発表した。同社のインディアナ州ウェストラファイエット市での次世代HBM(広帯域メモリー)半導体パッケージング製造・研究開発施設の建設が助成対象となっている。同社は2024年4月に38億7,000万ドル以上の初期投資を行うと発表していた(関連ブラック ジャック アプリ)。
今回のSKハイニックスの発表によると、この施設の設立によって約1,000人の新規雇用が見込まれる。同社はインディアナ州のパデュー大学バーク・ナノテクノロジーセンターや、そのほかの研究機関、産業界パートナーとの先端パッケージングやヘテロジニアス・インテグレーション(異種チップ集積、注)の研究を含む将来の研究開発プロジェクトの計画について、パデュー大学と提携する予定だ。
商務省のジーナ・レモンド長官は発表について「先端半導体製造とパッケージングの全ての主要企業が米国で拠点を建設・拡張するという、地球上のどの国もかなわない方法で、米国の人工知能(AI)ハードウエアサプライチェーンがさらに強化されるだろう」と述べた。
同省は今回の最大4億5,000万ドルの助成に加え、SKハイニックスに対して最大約5億ドルを融資する予定。また、同社は米国財務省に対し、適格資本支出の最大25%の投資税額控除を申請する計画だ。
CHIPSプラス法による助成は、米国を拠点とする最大の半導体組み立て・テスト(OSAT)企業のアムコー・テクノロジーに続いて、16社目となる(2024年7月29日記事参照)。
(注)種類の異なる複数の半導体チップをブロックのように組み合わせ、大規模回路を1つのパッケージに収める技術。
(星野香織)
(米国、韓国)
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