China Joyが上海市で開催、総来場者数は新型コロナ禍前水準を超える

(中国)

上海発

2024年08月09日

中国最大級のゲーム見本市である「2024 China Joy(以下、チャイナジョイ)」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますが7月26~29日、上海新国際博覧中心で開催された。展示総面積は13万平方メートル、総出展社数は743社に達した。中国国内ほか、日本、フランス、米国、カナダ、ドイツ、英国、アラブ首長国連邦など31カ国・地域から600社以上の出展があった。会期4日間の総来場者数(BtoB、BtoC合計)は延べ36万7,000人となり、新型コロナ禍以前の2019年の水準である延べ36万4,700人を上回った。来場者は、男性が全体の68%を占め、女性が32%となった。年齢別では、18~29歳の来場者が68.4%と若年層が目立った。

日本企業は、バンダイナムコ、ソニー・インタラクティブエンタテインメント、アニプレックスなどから出展があった。ソニー・インタラクティブエンタテインメントが出展したプレイステーションブースではPC・スマートフォン向けRPGゲーム「鳴潮」を出展、バンダイナムコは「ワンピース」「デジモン」「機動戦士ガンダム」など人気IP(知的財産)とコラボした商品の展示を多数行った。また、ゲーム音響制作を行う東北新社、北京モーターショーにおいて新エネルギー車「e:NP2(イーエヌピーツー)」を発表したホンダがチャイナジョイに初出展した()。他に自動車関連では、小米(シャオミ)、比亜迪(BYD)、華為技術(ファーウェイ)からも出展があった。ファーウェイは、自社開発のOS「HarmonyOS NEXT」を自動車にも搭載させたコンセプトを紹介し、自動車の助手席横に取り付けたディスプレイからプレイできるゲームの展示などを行った。

ゲームをはじめ、中国では特に若年層を中心にIP商品の人気も高まっている。中国玩具児童用品協会が発表した「2024年中国ブランド・ライセンス事業発展白書」によれば、2023年のライセンス商品売上総額は1,401億元(約2兆9,421億円、1元=約21円)で、前年比0.8%増だった。ゲーム・アニメキャラクターが対象になり得るライセンスビジネスにも熱視線が注がれる。

写真 グッズ販売などでにぎわうバンダイナムコのブース(ブラック ジャック 遊び方撮影)

グッズ販売などでにぎわうバンダイナムコのブース(ジェトロ撮影)

写真 プレイステーションの展示ブース(ブラック ジャック 遊び方撮影)

プレイステーションの展示ブース(ジェトロ撮影)

(田中正義)

(中国)

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