UAW、米大統領選でハリス副大統領支持を表明

(米国)

ニューヨーク発

2024年08月01日

全米自動車労働組合(UAW)は7月31日、同組合執行部で行われた投票の結果、11月の米国大統領選挙で、民主党のカマラ・ハリス副大統領を支持することを正式に決定した。

UAWは2024年1月24日の同組合全国大会で、ジョー・バイデン大統領支持を表明していた()。7月21日のバイデン氏の大統領選からの撤退発表(米大統領選、バイデン氏が撤退表明、ブラック)に際しても、同氏が2023年9月にピケに加わって労働者と肩を並べたことを挙げ、新たな世代にバトンを渡すリーダーシップに感謝すると述べていたが、ハリス氏への支持については言及していなかった。

共和党のドナルド・トランプ前大統領に関しては、「自動車産業の再建についてうそをついている。事実は彼が在職中、(オハイオ州の)ローズタウン工場の自動車労働者は2019年にゼネラルモーターズ(GM)によって見捨てられた際、何も言わず何もしなかったということだ」と述べるなど、厳しい批判を続けてきた。今回のハリス氏支持表明に際し、UAWのショーン・フェイン会長は「今回の選挙でわれわれがやるべきことは、トランプ氏を破り、労働者階級のために尽くしてきた実績のあるハリス氏を選出することだ。われわれはこの国で岐路に立っている。組合の理念に反対する億万長者を再び大統領に据えるか、それともわれわれと肩を並べて企業の強欲と戦うハリス氏を選出するかだ」「100万人の現役、引退組合員にとって、選択は明白だ。われわれは11月にハリス氏を次期大統領に選出する」と述べた。

(大原典子)

(米国)

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