新閣僚19人が就任、野党からも入閣
(ケニア)
ナイロビ発
2024年08月13日
ケニアのウィリアム・ルト大統領は8月8日、大統領官邸において、新閣僚の宣誓式を行った。7月11日にリガティ・ガチャグア副大統領およびムサリア・ムダバディ内閣筆頭長官兼外務・ディアスポラ担当長官を除く、全ての閣僚の更迭が発表されており、1カ月近く空席となっていた(閣僚を更迭するも、ブラック ジャック)。
今回、閣僚に就任したのはルト大統領が推薦した候補者20人のうち19人で、ジェンダー・文化・芸術・遺産長官の候補者だったステラ・ソイ氏の任命は知見不足により不適格とされ、議会で否決された。残る司法長官と東アフリカ共同体・半乾燥地帯・地域開発長官は既に推薦者は決まっているものの、議会での承認審議中となっている。
今回の19人の新閣僚の顔ぶれは、水・衛生・灌漑長官に32歳のエリック・ムリティ・ムガー氏を登用するなど、目新しさを狙ったが、10人がポストを替えての再任用となり、国民の評判は芳しくない。新聞などで閣僚の資産が公表されているが、多くの資産を持つ閣僚候補に国民の不満は収まる気配がない。
また、野党から4人が入閣した。ルト大統領は「(支持基盤の)より広範な政府(Broad-based government)」を目指すためとして、財務・計画長官やエネルギー・石油長官などの要職に野党から入閣させ、地域・民族のバランスに配慮した。
今回、就任した19人は次のとおり。
- 内務・政務調整長官:キトゥレ・キンディキ氏
- 保健長官:デボラ・ムロンゴ・バラサ氏
- 土地・公共事業・住宅・都市開発長官:アリス・ワホメ氏
- 教育長官:ジュリウス・ミゴス・オガンバ氏
- 国防長官:ソイパン・トゥヤ氏
- 農業・畜産開発長官:アンドリュー・ムィヒア・カランジャ氏
- 環境・気候変動・森林長官:アデン・バレ・ドゥアレ氏
- 水・衛生・灌漑長官:エリック・ムリティ・ムガー氏
- 道路・運輸長官:デイビス・チルチル氏
- ブラック ジャック アプリ通信・デジタル経済長官:マーガレット・ニャンブラ・ンドゥング氏
- 財務・計画長官:ムサリア・ムダバディ氏
- 投資・貿易・産業長官:サリム・ムブリヤ氏
- 観光・野生生物長官:レベッカ・ミアノ氏
- エネルギー・石油長官:オピヨ・ワンダイ氏
- 青少年・クリエイティブ経済・スポーツ長官:キプチュンバ・ムルコメン氏
- 鉱業・ブルーエコノミー・海洋長官:ハッサン・アリ・ジョホ氏
- 労働・社会保護長官:アルフレッド・ムトゥア氏
- 協同組合・中小企業開発長官:ワイクリフ・アンベツァ・オパラニャ氏
- 公共サービス・人財開発長官:ジャスティン・ムトゥリ氏
(佐藤丈治)
(ケニア)
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