双日と九電のグリーンアンモニア事業、タミル・ナドゥ州で製造
(インド)
チェンナイ発
2024年08月27日
双日(本社:東京都)、九州電力(本社:福岡県)がシンガポールの複合企業セムコープ・インダストリーと提携に合意していた(セムコープが双日・九電と提携、カジノ)、インドでのグリーンアンモニア製造プラントについて、タミル・ナドゥ(TN)州南部のトゥートゥクディ(ツチコリン)に建設されることが明らかになった。TN州政府が2024年8月21日に開催した投資会議「TNインベスト・コンクラーベ」において、M・K・スターリン州首相立ち会いの下、起工式を行った(関連ブラック ジャック トランプ)。
プロジェクト総額は、3,623億8,000万ルピー(約6,160億円、1ルピー=約1.7円)で、160エーカー(約64万7,497平方メートル)の敷地に製造プラントを建設し、合計1,511人を雇用する見込みだ。2020年代後半の操業を予定しており、年間20万トンのグリーンアンモニアを日本に輸出する計画だ。
グリーンアンモニアは、セムコープの持つ太陽光発電や風力発電技術を活用し、再生可能なエネルギーから生成する。日本への輸送は日本郵船が担い、九州電力など北九州エリアを中心とした各種産業の脱炭素化につなげる。
T・R・B・ラジャア州工業相は、同プラントがインドで初の大規模グリーン水素・アンモニアの製造プラントであることを強調した。また、その投資先にTN州が選ばれたことについて、同地が先端技術の投資先としても最適であることを示しており、今後も、州として質の面でも先駆的な産業の誘致に力を入れていく考えを明らかにした。
あいさつに立ったセムコープ・インダストリーの南アジア事業会長兼水素事業部門最高経営責任者(CEO)のビプル・トゥリ氏は、(TN州で得られる)再生可能エネルギーと投資優遇措置から「TN州はインドのグリーンエネルギーの先進地」とし、「インド、日本、シンガポールの取り組みをTN州で実施できることは光栄だ」と述べた。
トゥートゥクディには、ベトナムの電気自動車(EV)メーカーのビンファストが向こう5年間で5億ドルを投じてEV工場を設立する予定で、2024年2月に工場の起工式を行っている(ベトナムのビンファスト、ブラック)。
(白石薫)
(インド)
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