ニトリグループ、ベトナム2号店をホーチミンにオープン
(ベトナム、日本)
ホーチミン発
2024年07月23日
家具やインテリア用品の小売業などを展開するニトリホールディングス(本社:札幌市北区)は6月27日、ベトナム南部ホーチミン市直轄のトゥードゥック市内の商業施設ビンコム・メガモール・グランドパーク(注1)に、ベトナム2号店をオープンした。ニトリグループの店舗としては世界で1,013店舗目の出店となる。同社はこれに先立つ2023年12月、ベトナム南部ビンズオン省の大型ショッピングセンター「ソラガーデンズSC」に、ベトナム1号店をオープンしている()。
2号店の店舗面積は約1,980平方メートルで、1号店より330平方メートルほど大きい。同社は既にベトナムで2つの工場を持っており、2003年に設立したハノイ工場では、主に食器棚などの箱物やベッド、ソファを製造。2015年に設立したバリア・ブンタウ工場では、主に食卓セットのほか、カーテンや「Nクール」などの寝具を製造している。同社広報部は、2号店オープン後の状況から今後の展望までについて、次のとおりに述べた(取材日:7月8日)。
(問)ビンコム・メガモール・グランドパークに出店することになった経緯は。
(答)ベトナムでの出店を進める中で、同施設内への出店の話をもらった。ホーチミン市の中でも大型の開発案件で、将来にわたって住宅開発が進められるマーケットとして有望なエリアと判断して出店を決定した。
(問)品ぞろえの特徴は。
(答)ソラガーデンズSC店でも好評の電動リクライニングソファや、機能的なキッチン用品の取り扱いを強化している。
(問)オープン後の反響や客層は。
(答)ホーチミン市内在住の方を中心に、多くのお客さまに来店してもらっている。特に近隣のグランドパーク内にお住まいの方も多い。
(問)オープン後のセールなど販促活動の実施は。
(答)販売価格の見直しを行い、ソラガーデンズSC店、ビンコム・メガモール・グランドパーク店ともに、約3,000点の値下げを実施し、お客さまに好評だ。また、8月5日まで、50万ドン(約3,100円、1ドン=約0.0062円)以上の購入でエコバックのプレゼントや、1,000万ドン以上の家具の購入で配送料無料(注2)のセール特典を実施している。
同社の重要な生産拠点のベトナムでは、今後10年間で70店舗を目標に出店を進め、店舗網を構築する予定だ。
(注1)ビンコム・メガモール・グランドパークは、ホーチミン市中心部から約23キロ(車で約60分)にあるホーチミン市直轄のトゥードゥック市の大規模都市区「ビンホームズ・グランドパーク」内に立地。同商業施設全体の本格的オープンに先駆けて開店した。同商業施設内には、ロータスフードグループの丸亀製麵、CoCo壱番屋、マツモトキヨシのほか、Pizza 4P’s(ピザフォーピース)、すき家、ユニクロ、無印良品など、日本のブランドも多くテナントとして入居することになっている。グランドオープンは7月末の予定。
(注2)対象エリアは、ホーチミン市、ビンズオン省、ドンナイ省の指定区域。
(新田和葉)
(ベトナム、日本)
ビジネス短信 cc59cf88b81de1a4