広州汽車傘下のAION、タイのEV組立工場を開所
(タイ、中国)
バンコク発
2024年07月25日
中国自動車大手の広州汽車集団(GAC)傘下の広汽埃安新能源汽車(AION)は7月17日、タイ東部ラヨーン県に所在するアマタシティ・ラヨーン工業団地内での電気自動車(EV)組立工場の開所式を行った。式典には、ピムパッタラー・ウィチャイクン工業相、ナリット・テートサティーラサック・タイ投資委員会(BOI)長官、GACグループの曽慶洪董事長、AIONオートモービル・マニュファクチャリング・タイランドのオーシャン・マー社長らが出席した。
7月17日付ネーション紙によると、工場の敷地面積は8万5,000平方メートル。投資額は約23億バーツ(約99億円、1バーツ=約4.3円)。年間生産能力は5万台で、「AION Yプラス」などのモデルを生産する。初期段階では年間2万台を生産し、将来的に7万台まで生産能力を拡張することも検討されている。
新工場はスマート工場となっており、デジタル工程管理、人工知能(AI)による品質管理、低炭素での製造など、GACが有する最新の生産技術が導入されている。工場の様子は、AIONが公開する動画でも確認できる。
現状、原材料・部品の現地調達率は45%だという。同社の現地調達方針については、5月15日にバンコクで開催されたEVシンポジウムにおいて、マー社長から、「AIONは商談に向けて常にオープンな姿勢であり、競争力あるサプライヤーからの連絡を希望する」といった発言もあった(2024年7月18日付地域・分析レポート参照)。
(北見創)
(タイ、中国)
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