BYDのタイ工場が完工
(タイ、中国)
バンコク発
2024年07月08日
中国の新エネルギー車(NEV)大手の比亜迪(BYD)は7月4日、タイ東部ラヨーン県に所在するWHAラヨーン36工業団地内に建設していたタイ工場の完工を発表した。工場の建設期間は1年4カ月にわたった。年間生産能力は15万台。プレス加工、塗装、溶接、最終組み立て、自動車部品の生産工程が可能となっている。落成式にはタイのピムパッタラー・ウィチャイクン工業相、ナリット・テートサティーラサック・タイ投資委員会(BOI)長官が出席した。
BYDの董事長兼総裁の王伝福氏は式典で、2024年上半期に同社が前年同期比28%増の160万7,000台のNEVを販売し、業界最大手の地位を確保していることを紹介した。また、現在、BYDのNEVは88カ国・地域で販売され、2023年の輸出台数は前年比約4.4倍の24万3,000台、2024年上半期は前年同期比約2.7倍の20万3,000台に上るという。タイのほか、ブラジル、ハンガリー、ウズベキスタンで自動車の生産工場が建設されていると説明した(2024年7月4日付地域・分析レポート参照)。
式典では同社として生産800万台目となる「ドルフィン」が出荷され、タイ王室系のメーファー・ルアン財団に引き渡された。BYDによると、2021年5月に100万台目を生産してから、3年余りで早期達成したとしている。
(北見創)
(タイ、中国)
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