第8回「ビバ・テクノロジー」、無料 カジノ ゲーム
(フランス、アフリカ、アルジェリア、セネガル、コートジボワール、チュニジア)
パリ発
2024年06月06日
フランス・パリで5月22~25日に開催されたオープン・イノベーション・イベントの第8回「ビバ・テクノロジー2024」は、プレスリリースによると、120カ国から16万5,000人(前年比約10%増)、1万3,500社のスタートアップ(同約20%増)を集めた。その中でアフリカでは、アルジェリア、セネガル、コートジボワール、チュニジアが国別ブースを出展し、それぞれスタートアップの紹介を行った。前回に比べて参加したスタートアップの数は減少したが、個別参加などを含め、37カ国からアフリカのスタートアップが参加し、アフリカ各国パビリオンで構成する「アフリカテック」ゾーンは今回も注目を集めた。
アルジェリア初の国営アクセラレーター「アルジェリア・ベンチャー」は、アフリカのパビリオンでは最大となる26社とともに参加し、国を挙げてのスタートアップ促進をアピールした(アルブラック クイーン ブラック)。また、イブラヒム=カリル・コナテ・デジタル移行相が率いるコートジボワールのブースは、100%国内製のコンピュータ「i-Computer」を開発し、タブレット、スマートフォンへの展開を目指す「イノブ・インベスト」、プラスチック廃棄物を回収し、メーカー向けに再生PETフレークを生産することで社会参加と環境配慮を組み合わせた「コリバ・アフリカ」など、オリジナルなスタートアップ20社が参加した。
19社を集めたセネガルのブースでは、コンシューマーブランドとアフリカの数万の非公式小売り拠点をリンクし、自社と競合他社の売り上げを継続的に追跡するソフトを開発した「レンゴAI」、大学などへ食料デリバリーを行うロボットを開発した「CAYTUロボティックス」などが注目された。チュニジアのブースは10社を紹介し、ハイテク技術で飲料水の品質向上と節水を兼ねたデバイスを提供する「ドラコス」、監視カメラと人工知能(AI)を連携して店舗内の盗難防止と購買層の分析のサービスを提供する「アナビッド」など国外市場も狙ったスタートアップが目立った。
世界銀行グループの国際金融公社(IFC)が共催して3回目を迎えた「アフリカテック・アワード」では、クライメットテック、Eコマースフィンテック、ヘルステックの3分野で選考が行われた。中東・北アフリカ(MENA)地域でハイテク自動車・ミニバスを利用して、子供たちに便利で安全な通学手段を提供するエジプトの「スクールズ(Schoolz)」、オープンAPI(注)を利用したデジタル保険プラットフォームにより保険会社と消費者を結ぶサービスを提供する南アフリカ共和国の「インクルーシビティ・ソリューションズ」、AIを活用して心理療法医療を身近で手頃な価格で提供する「タリア・サイコセラピー」がそれぞれの分野で受賞した。いずれもAI使用のスタートアップであることが注目される。
(注)Open Application Programming Interface は、あるアプリケーションの機能や管理するデータなどを他のアプリケーションから呼び出して利用するための接続仕様・仕組みを公開すること。
(渡辺智子)
(フランス、アフリカ、アルジェリア、セネガル、コートジボワール、チュニジア)
ビジネス短信 b12e16ed369d6481