JTインターナショナル、米ノースカロライナ州に米国本社を移転

(米国、日本)

アトランタ発

2024年05月15日

日本たばこ産業(JT)子会社のJTインターナショナルS.A.のグループ会社JTインターナショナルU.S.A.(JTI)は5月9日、米国本社をニュージャージー州からノースカロライナ州ローリーへ移転すると発表した。

米国農務省(USDA)が2024年2月に発表した2022年米国農業センサスによると、ノースカロライナ州のたばこ生産量は約2億3,951万ポンド(10万8,739トン)で、米国の生産量の55.5%を占めて、全米トップだ(注)。JTIは既に同州の数百のたばこ農家と契約しているほか、同州ウィルソンに大規模な買い付け拠点を設置している。米国本社の移転は2024年後半を予定しており、新たに100人以上を雇用する見込みだ。

同州のロイ・クーパー知事(民主党)は「一流の労働力、ナンバーワンのビジネス環境、並外れた生活環境の良さを持つノースカロライナ州をまた新たな国際的な企業が選んだことは素晴らしいことだ」と述べた。同社のコラド・マウトーネ・ゼネラルマネジャー兼プレジデントは「ローリーは活気にあふれ、成長する都市であり、新しい従業員を採用するためのトップクラスの人材プールがあるため、当社の新本社として理想的な場所だ」と述べた。

ノースカロライナ州では、トヨタ自動車の電気自動車(EV)用バッテリー工場建設で約139億ドルの投資など、バッテリー関連の投資(2023年11月7日関連ブラック ジャック関連ブラック ジャック参照)のほか、同州中央部に位置するリサーチ・トライアングル・リージョンと呼ばれる地域で富士フイルムやアステラス製薬、協和キリンといったライフサイエンス関連企業の投資など、日本企業の投資が相次いでいる(関連オンライン カジノ2022年6月20日2024年3月4日記事、ポスト・シリコンバレーを探る-米国・エコシステム現地取材参照)。4月に岸田文雄首相が米国公式訪問の一部として、ノースカロライナ州を訪問した際には、富士フイルムによる約12億ドルの追加投資も発表された(2024年4月16日記事参照)。

(注)2位以降はケンタッキー州(4万1,493トン)、バージニア州(1万3,301トン)、テネシー州(1万2,026トン)、ジョージア州(5,600トン)と続き、上位5州で米国の生産量の90%以上を生産している。

(檀野浩規)

(米国、日本)

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