トヨタベンチャーズ、AIと脱炭素分野に3億ドル投資を発表
(米国、日本)
サンフランシスコ発
2024年04月18日
トヨタ自動車の米国投資部門トヨタベンチャーズ(注)は4月10日、人工知能(AI)と脱炭素の2分野にそれぞれ1億5,000万ドルずつ、総額3億ドルの投資を発表した。同社が設立した2つのファンドの革新的技術ファンド(TVFFII、AI、ロボティックス、量子コンピューティング分野を対象)と、気候変動ファンド(TVCFII、気候変動への解決策となる分野を対象)への追加により、トヨタベンチャーズの総資産は8億ドルを超えることになる。
2017年の設立以来、トヨタベンチャーズはサンフランシスコ・ベイエリアに拠点を置き、75以上のスタートアップに投資してきた。TVFFIIの初期のポートフォリオ企業には、衛星サービスプロバイダーのスターフィッシュスペース、バイオセンサー製造のセンシャンバイオ、量子コンピュータソフトウエアのスタートアップのハイクが含まれる。TVCFIIの初期ポートフォリオ企業には、再生エネルギー分野のアバランシェエナジー、蓄電技術やバッテリー開発のイージンクやエーエムバッテリーズ、二酸化炭素(CO2)を回収し貯蓄・利用する技術開発のエアーカンパニーやリビングカーボン、水素ソリューションを目指すエコレクトロといった企業が含まれている。
トヨタベンチャーズは資金のみならず、ポートフォリオにあるスタートアップをトヨタ自動車のグローバルネットワークや技術提携、戦略的協業でも支援する。全電動航空機のパイオニアであるジョビー・アビエーションや自動運転分野のリーダーのメイ・モビリティーは、同社の初期のポートフォリオ企業で、現在もトヨタとの協業を継続している(関連ブラック ジャック web)。
(注)2021年6月にトヨタAIベンチャーズから、トヨタベンチャーズに変更。
(松井美樹)
(米国、日本)
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