デリー首都圏の大気汚染対策、適用措置「ステージ1」に引き下げ

(インド)

ニューデリー発

2024年02月21日

インドのデリー首都圏・周辺地域の大気汚染対策を所管する大気質管理局(CAQM)は2月19日、デリーにおける空気質指数(AQI)の改善を踏まえ、首都圏の大気汚染対策を「行動計画(GRAP、2023年10月改定)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)」のステージ1(AQI201~300)に引き下げると発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。既にステージ3(AQI401~450)以上の対策としての建設工事停止や、ステージ4(AQI450超)適用時の特定車両の走行規制など(2023年11月6日記事参照)は解除されていたが、今回の決定に伴い、ステージ2(AQI301~400)の場合に課されるディーゼル発電機使用規制の厳格な運用など()も、約4カ月ぶりに適用が外された(2023年10月以降に適用されたステージの推移は添付資料参照)。

ステージ1の対策の主な措置は次のとおり。

  • 都市廃棄物、建設・解体現場の廃棄物、危険廃棄物の定期的な回収
  • 道路における定期的な機械清掃と水まき、回収した廃棄物の適切な処理
  • 電力公社によるデリー首都圏における停電の最小限化
  • ホテルやレストランでの石炭・木炭の使用禁止

2022年10月以降のデリー首都圏における大気汚染対策は、デリーのAQIが200を超える場合に、CAQMによる行動計画で定められた大気汚染レベル別の各種措置が敷かれる仕組みだ。デリー首都圏においてAQIが特に悪化するのは例年10月~2月ごろで、それ以外の時期は200以下の水準で推移することが多い。

(広木拓)

(インド)

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