軍事衝突後の勤務者数の割合は10月より改善、イスラエル中央統計局調査

(イスラエル)

テルアビブ発

2023年12月04日

イスラエル中央統計局は11月26日、軍事衝突後のイスラエル国内のビジネス状況に関する2回目のアンケート調査結果を公表した(注)。

10月7日の軍事衝突以前と比べて勤務者数が8割以上減少したと回答した企業は22%で、10月の調査(2023年11月7日記事参照)の37%から減少した。都市別にみると、エルサレムは10月の42%から26%へ、テルアビブは10月の25%から10%へとそれぞれ減少した。業種別では、建設部門が10月の62%から34%に、食品・飲料サービスが45%から21%へとそれぞれ減少したが、ハイテクおよび金融は4%から7%へ微増となった。

勤務者数の割合が軍事衝突以前の81%以上と答えた企業の割合は、10月の24%から11月には37%に増加した。特にハイテクおよび金融では24%から58%に増加した。

11月の業務収益が通常時に比べ5割以上減少すると答えた企業の割合を業種別にみると、建設部門では44%、食品・飲料サービスは37%で、10月に比べて減少した。

企業の経済活動に損害を与えた主な要因を聞く設問では、製品・サービスに対する需要の減少を選んだ企業が49%で最多、従業員不足は19%だった。

イスラエルとハマスの衝突の詳細については特集を参照。

(注)アンケート調査は11月19~20日に実施し、約1,340社が回答した。回答率は78%。

(アンナ・ジュコブ、中溝丘)

(イスラエル)

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