「Eco Expo Asia 2023」開催、エネルギー効率と廃棄物削減を推進
(香港)
香港発
2023年11月09日
香港で最大規模の環境分野の展示会「エコ・エキスポ・アジア(Eco Expo Asia)2023」が10月26~29日、亜洲国際博覧館(Asia World–Expo)で開催された。18回目となる今回のイベントは「カーボン・ニュートラルへの飛躍 カーボンゼロ創造への未来」をテーマに掲げ、リアルとオンラインのハイブリット形式で開催された。
同展示会には13カ国・地域から約300社が出展し、出展者数は2022年と比べて増加した(2022年は9カ国・地域の257社が出展)。4日間で1万2,000人のバイヤーと一般市民が訪れた(最終日のみ一般市民にも開放)。
26日の開幕式典で香港特別行政区政府環境・生態局の謝展寰局長は「香港政府は海運、陸運、空運で新エネルギーの活用や供給を促していく。グリーン経済を促進するために新エネルギー産業チェーンの開発を積極的に模索していく」と政府方針を強調した。
同展示会と併催された「エコ・アジア・カンファレンス(Eco Asia Conference)」では、中国本土や「一帯一路」地域の関係者や専門家が一堂に会し、グリーンな未来について議論を行った。
ブラック ジャック webからは前年と同様に、カナダと日本がパビリオンを出展した。ジャパンパビリオンはジェトロと香港日本人商工会議所が併設するかたちで出展した。ジェトロブースではJapan Street(ジェトロが運営するブラック ジャック webの有力バイヤー専用のオンラインカタログサイト)をバイヤー向けに紹介したほか、日本企業10社が提供したサンプル製品や紹介動画を活用しながらパネル展示を実施した。香港政府が2024年4月から実施する使い捨てプラスチック食器などの提供禁止規制(2023年11月6日記事参照)に対応するため、香港のケータリング業界に向けて、環境に優しい竹皮を使用した弁当箱や食べるスプーンなど、環境配慮型の消費財を中心に展示した。
ブース来場者からは「来年4月から使い捨てプラスチック食器などの提供が禁止され、専用の有料ごみ回収袋の使用義務が課される予定だ。日本製の消費財はこれら規制に対応しており、商品技術が洗練されているため注目している」など、日本の環境技術への高い関心も寄せられた。
(林田健吾)
(香港)
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