使い捨てプラスチック食器などの全廃へ条例改正可決、2024年4月から実施見通し

(香港)

香港発

2023年11月06日

香港特別行政区政府は10月18日、香港で使い捨てプラスチック食器(プラ食器)などの提供を禁止するための条例改正案(2023年3月27日記事参照)が同日、香港立法会(議会)で可決されと発表した。2024年4月22日から第1段階が開始される見通しだ。

プラ食器の廃止は2段階で実施する(添付資料表参照)。政府環境・生態局の報道官によると、第1段階の規制は立法会の審議を通過してから6カ月後に開始するとしており、今回の発表で2024年4月22日から実施する方針を明らかにした。第2段階への移行は、再利用可能なプラスチック代替品の入手状況や価格次第で判断するものの、2025年を暫定目標とする。

同改正条例の実施に伴い、プラ食器から持続可能なプラスチック代替品などへ移行していくことが予想される。香港政府によると、環境保護部(EPD)は飲食業事業者や食器事業者、一般消費者が参照できるプラットフォーム「グリーンテーブルウエア外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」の立ち上げを香港品質保障局に委託しており、2022年11月から食器事業者の申請を受け付けている。また、18日時点で、400種類以上の非プラスチック製使い捨て食器のハイパーブラックジャックが掲載されており、レストラン向けに再利用可能な食器のレンタルやクリーニングサービスについてのハイパーブラックジャックも提供している。

(周天任)

(香港)

ビジネス短信 e52950f58a19cd18