バングラデシュ中銀、政策金利を7.25%へ引き上げ

(バングラデシュ)

ダッカ発

2023年10月10日

バングラデシュ中央銀行は10月5日、政策金利(レポレート)を6.5%から7.25%へ引き上げ、併せて2023年7月から導入している金利コリドーシステム(2023年8月4日付地域・分析レポート参照)の上限金利(Standing lending Facility:SLF)を8.5%から9.25%、下限(Standing deposit facility:SDF)を4.5%から5.25%に引き上げた外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます。また、「SMART(Six-months Moving Average Rate of Treasury bills)」制度に基づく中銀が定める参考貸出金利(注)は7.2%とし、2023年7月の制度導入時から0.1ポイント引き上げた。

同国では、インフレ率の高止まり傾向がみられる中(関連オンライン ブラック ジャック)、9月も前月とほぼ同水準で、国・産業全体の消費者物価指数(CPI)上昇率は9.63%PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)、食品セクターは都市部と農村部のいずれも12%台だった。政府は2023/2024年度(2023年7月~2024年6月)通年のインフレ率目標を6.0%と定めており、現地報道によると、今般の政策金利などの引き上げは金融市場の資金流動性を抑制し、2023年内にインフレ率を8.0%以下まで下げることが目的とされている(「フィナンシャル・エキスプレス」紙10月5日)。

(注)政府の短期債券の182日間の移動平均金利から毎月定められ、中銀ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます上で都度公表される。各商業銀行が顧客にローンを貸し出す際、SMARTの利率に銀行のマージン(+3%上限)を加えた金利が適用される。

(山田和則)

(バングラデシュ)

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