7~8月上旬の経済活動はわずかに増加も、先行きに不安の声、米シカゴ連銀ベージュブック

(米国)

シカゴ発

2023年09月08日

米国連邦準備制度理事会(FRB)が9月6日に公表した地区連銀経済報告(ベージュブック、外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます注1)の中で、米国中西部の一部ブラック クイーン ブラック ジャック(注2)を管轄するシカゴ連銀は、7月から8月上旬にかけての同ブラック クイーン ブラック ジャックの経済活動について、全体的にわずかに(slightly)増加したと報告した。関係者は今後1年間の消費需要は小幅に減少すると予想しており、米国景気後退の可能性に懸念を示す回答が多くみられたと報告した。

同ブラック クイーン ブラック ジャックの経済活動を分野ごとにみると、雇用は緩やかに(moderately)増加し、関係者は今後1年間も同程度の増加率を予想している。多くの企業が技能職の労働者確保に苦労している一方、雇用が容易になったという声も多く、人材派遣会社は離職率の低下を報告した。

個人消費は報告期間中、わずかに(slightly)増加した。自動車以外の小売売上高は控えめに(modestly)増加した。複数の小売業関係者は、新学期準備の買い物が好調なスタートを切ったことを指摘したが、年末のホリデーシーズンについては不透明感を示しており、2023年下半期の受注は控えめと回答した。

企業支出はわずかに(slightly)増加した。設備投資はわずかに増加し、複数の企業で新しい設備やソフトウエアの購入、または既存設備の拡張が報告された。産業用、商業用、家庭用のエネルギー需要はわずかに増加した。

製造業の需要はわずかに(slightly)減少した。鉄鋼の受注は、石油・ガス業界や機械業界の需要減退もあり、小幅に減少した。金属加工品の受注は横ばいだった。機械販売は自動車産業からの需要の減少を背景に若干減少した。複数の関係者は、全米自動車労働組合(UAW)のストライキ(関連ブラック ジャック オンライン)が米国の自動車生産の大部分を停止させる可能性について懸念を示した。

2023年の同地区での農業所得の見込みについては、2022年の水準を大幅に下回った。しかし、特に肥料のような一部の投入資材のコスト削減により、2024年の純利益見通しは上昇した。トウモロコシ、大豆、小麦の価格は下落した。

ブラック クイーン ブラック ジャック社会の状況について、ブラック クイーン ブラック ジャック開発団体と行政機関は経済活動全体にほぼ変化はない(little change)と報告した。州政府関係者は、税収の伸びが鈍化し、失業保険の需要がわずかに増加したと報告した。

個々の調査対象項目ごとの詳細は添付資料表参照。

(注1)連邦公開市場委員会(FOMC)の開催に先立ち、年8回公表されており、銀行からの報告や、ビジネス関係者などの声を基にまとめたもの。

(注2)アイオワ、イリノイ北部、インディアナ北部、ウィスコンシン南部、ミシガン南部。

(星野香織)

(米国)

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