上海市、自動車消費支援策を発表、買い替えに補助金交付へ
(中国)
上海発
2023年09月13日
中国の上海市商務委員会など8つの行政機関は9月6日、「上海市の自動車流通活性化および買い替え消費拡大のための若干の措置」を共同で発表した。本措置は、中国国務院(内閣に相当)から公表された「消費の回復・拡大に関する措置」(国弁函〔2023〕70号)に基づくもので(関連ブラック ジャック ディーラー)、自動車消費市場の変革や、自動車の買い換えを促進するために、次の措置を実施するとした。
- 8月1日から12月31日までの間、個人消費者が本人名義で上海市に登録した非商用ガソリン乗用車を廃棄または譲渡し、市場監督管理部門に登記されている自動車ディーラーにおいて新車の非商用ガソリン乗用車を購入する場合、補助金として2,800元(約5万6,000円、1元=約20円)を支給する。
- 12月31日までの間、個人消費者が本人名義で上海市に登録した非商用ガソリン乗用車を廃棄または譲渡し、市場監督管理部門に登記されている自動車ディーラーにおいて新車の純電気乗用車(BEV)に買い替える場合、補助金として1万元を支給する。
このほか、本措置の中では、中古車取引や中古車輸出の円滑化、廃自動車のリサイクル率を向上するための措置なども実施するとした。
上海市では2023年1月1日から、新エネルギー車にのみ交付される緑色のナンバープレートの交付対象ついて、プラグインハイブリッド車(PHEV)が除かれ、BEVと燃料電池車(FCV)に限定された。今回の買い換え補助金の対象も、新エネルギー車のうちBEVのみが対象となり、BEVの普及を後押しすることが予想される。
中国の自動車業界団体の乗用車市場信息聯席会(CPCA)の発表によると、2023年4月における上海市の新エネルギー車販売台数は約2万3,000台で、中国の都市別でトップとなった。販売台数に占める新エネルギー車の割合は約40.2%を占め、そのうちBEVが91.7%、PHEVが8.3%で、BEVが優勢となっている。また、7月には上海市が「上海市清潔空気行動計画(2023-2025年)」を公布し、2025年までに個人の新車購入全体に占めるBEV比率を50%以上とすることを目指している。
(神野可奈子)
(中国)
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