米アリゾナ州の雇用者数、過去最多を記録、世帯収入増加率は全米トップ

(米国、韓国、台湾)

ロサンゼルス発

2023年09月19日

米国アリゾナ州知事室は9月14日、アリゾナ州の雇用者数が過去最多を記録したとともに、同州の世帯収入の中央値が2019年比で全米トップの増加率となったと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。雇用者数に関する発表は、同州経済機会局が同日公表した報告書を受けたもので、同州の雇用者数は約314万人で、この1年間で約5万人の雇用が創出された。一方、世帯収入の中央値は米国センサス局が発表した米国地域社会調査(ACS)に基づいており、2019年比で約3,300ドル増加し、増加幅は全米50州中最大としている。

ケイティ・ホッブス同州知事は「これらの記録的な数字を見れば、アリゾナ州の経済が好調なことは明らか。投資とさらなる成長により、私たちの州は今後も住み、働き、家族を育てるのに最適な場所であり続けるだろう」との声明を発表している。

ホッブス知事、台湾・韓国を訪問

同州知事室は併せて、州内の高賃金の雇用確保のため、貿易と投資のさらなる促進に向けて、ホッブス知事の9月15日の台湾への出発を発表した。

「フェニックス・ビジネス・ジャーナル」紙(電子版9月13日)によると、知事は9月15日から22日にかけて台湾と韓国を訪問する予定で、「アリゾナは、半導体製造とクリーンエネルギー経済の中心的な拠点となり、わが国の経済の未来をリードしている。今回の訪問で重要なパートナーとの関係を強化していく」と述べているという。

アリゾナ州では、半導体ファウンドリー(受託製造)の世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が2024年の生産開始を見込んで同州に大規模な工場建設を進めてきた(関連ブラック ジャック 遊び方)。しかし、同紙によると、TSMCは労働者の確保や地元労働組合との関係構築などの課題に直面し、生産開始が2025年と1年延期になるとされており、その動向が注目される。

(堀永卓弘)

(米国、韓国、台湾)

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