英政府、ロンドンでのエネルギー安全保障国際会議の開催計画を発表
(英国)
ロンドン発
2023年08月21日
英国政府は8月10日、国際エネルギー安全保障会議をロンドンで開催する計画を発表した。開催時期は、ロシアによるウクライナ侵略開始から2年を迎える2024年春を予定している。
ロシアによるウクライナ侵略、さらには1970年代のオイル・ショックのような歴史的な危機は、国際エネルギー安全保障と重要なサプライチェーンの関連を示すもので、その影響が世界中の消費者を苦しめていると説明。こうした事態の防止に向け、グラント・シャップス・エネルギー安全保障・ネットゼロ相が各国の閣僚およびエネルギー業界の経営者をロンドンに招集する。会議では、主に以下の点について議論する予定。
- 国内外におけるエネルギーレジリエンスの構築
- クリーンで強靭(きょうじん)なエネルギーインフラの展開加速
- エネルギー自給率向上のための技術革新の推進
- エネルギー安全保障強化のための国際協力
- より安価で確実なエネルギーの提供
英国は、エネルギー安全保障の強化に向け、各国と協議を進めてきた。最近では、シャップス氏が米国、日本、韓国、インド、フランスを訪れ、各国とさらなる協力関係を強化することについて合意。また、北海周辺国のエネルギー連携を確認したベルギーでの北海サミットにも出席している(関連ブラック ジャック トランプ)。
ポリティコ(8月10日付)によれば、シャップス氏は会議への参加国に関し、サウジアラビア、カタール、アラブ首長国連邦のような中東の化石燃料生産国は参加すべきと主張。中国の招待についても、可能性を否定しなかった。一方で、ロシアの出席は求めないとした。
(菅野真)
(英国)
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