英市場向け製品へのCEマーク使用期限を無期限延期へ
(英国)
ロンドン発
2023年08月02日
英国ビジネス・通商省は8月1日、英国の製品基準適合マーク「UKCAマーク」に関する新たな措置を発表した。これまで2024年末としていたEU適合基準マーク「CEマーク」の英国(注1)市場向けの使用期限(関連ブラック ジャック トランプ)を無期限に延長する意向を示した。これにより、企業に対して確実性を与えることができ、かつ、不必要なコストを削減することができるとしている。さらに、UKCAまたはCEマークを選択できるようになることから、企業に柔軟性を与えることができるとした。
同措置の対象製品は次のとおり。詳細については製品別安全規制も参照。
- 玩具
- 花火
- レクリエーション用舟艇、パーソナル・ウオータークラフト
- 簡易圧力容器
- 電磁両立性システム
- 非自動式計量器
- 計量器
- 計量容器ボトル
- 昇降機
- 防爆製品
- 無線機器
- 圧力機器
- 個人用保護具
- ガス機器
- 機械類
- 屋外で使用する機器
- エアゾール
- 低電圧電気機器
なお、同措置については、医療機器や建築資材、ロープウエー、輸送可能な圧力設備、無人航空システム、鉄道機器、舶用機器、エコデザインは別途、監督当局が計画を発表するとしている。
医療機器に関しては同日、医薬品・医療製品規制庁(MHRA)が体外診断用医療機器も含めて同措置の対象外となると発表。現在、EUの医療機器指令(MDD)、または能動埋め込み医療機器指令(AIMDD)を満たす機器は最長で2028年6月30日、体外診断医療機器指令(IVDD)を満たす機器は最長で2030年6月30日、医療機器規則(MDR)、または体外診断医療機器規則(IVDR)を満たす機器は2030年6月30日まで、CEマークでの英国市場への投入が可能となっている(注2、詳細は英国政府ウェブサイト参照)。
今回の発表に関し、製造業の業界団体メークUKのスチーブン・フィプソン最高経営責任者(CEO)は「現実的で常識的な決断」とし、「製造業者は大いに歓迎し支持するだろう」とコメントしている。
UKCAマークに関する各種ガイダンスについては、後日更新する予定としている(英国政府ウェブサイト参照)。
(注1)イングランド、スコットランド、ウェールズ。
(注2)MDD、AIMDDを満たす機器は2028年6月30日または証明書の有効期限のうち早い日付、IVDDを満たす機器は2030年6月30日または証明書の有効期限のうち早い日付までCEマークを使用可能。
(松丸晴香)
(英国)
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