UKCAマーク表示義務化の2年延期を発表、一部猶予措置も延長へ

(英国)

ロンドン発

2022年11月15日

英国のビジネス・エネルギー・産業戦略(BEIS)省は11月14日、英国の製品基準適合マーク「UKCAマーク」に関する猶予措置の延長を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(注1)。これまでは2022年末(注2)までとしていた英国市場(イングランド、ウェールズ、スコットランド)向けのEU適合基準マーク「CEマーク」の使用期限(2021年8月25日記事参照)について2年間延長し、2024年末まで使用可能とする。

製品のラベルや添付文書へのマークの表示を認める移行措置についても、2025年末(英政府、ブラック ジャック カード)から2027年末へ延長。EUと欧州自由貿易連合(EFTA)から輸入される製品については、輸入者ブラック ジャック トランプ やり方についても2027年末までラベル、包装、添付文書などへの表示を認める。

適合性評価機関による評価が必要な製品分野では、2022年末までにEU側の機関がCEマークへの適合性評価を行ったものについてUKCAマークの貼付を認めるとしていたが、これも延長。2024年末までにEU側で適合性評価が行われたものについてUKCAマークの貼付を認める。ただし、この措置を基に貼付したUKCAマークの使用期限は2027年末のままとしている。

ただし、これらの措置は医療機器、建築資材、ロープウエー、輸送可能な圧力設備、無人航空システム、鉄道機器、舶用機器には適用されない。

同省はこれらの変更を施行するための法案を議会に提出、承認を受けるとしている。

同省は今回の措置につき、新型コロナウイルス感染拡大後の需要と供給の変化や、ロシアによるウクライナ侵攻とそれに伴うエネルギー価格の上昇の中で企業の負担を軽減するためのものとしている。これらの措置以外にも、企業負担を最小限にするため、製品の安全性に関する枠組みの見直しを実施するとしており、制度を電子ラベルなど最新の技術を踏まえたものにするとしている。

同省はこれらの措置に関し、11月16日午後3時(英国時間)からセミナーを開催するとしている(セミナーへ参加するためのTeamsのリンク外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

(注1)詳細は英国政府の各種ガイダンス(概要外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますグレートブリテン市場への製品の上市外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます適合性評価と文書外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます役割と責任外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)参照。

(注2)本稿における「年末」は英国時間12月31日午後11時を指す。

(山田恭之)

(英国)

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