中銀、ユーザンスの延長措置を2023年12月まで再延長
(バングラデシュ)
ダッカ発
2023年07月10日
バングラデシュ中央銀行は6月26日、2022年7月から実施している、工業用原材料や農業器具、化学肥料の輸入における支払いユーザンス(輸入代金支払い猶予)を最大180日間から360日間に延長する措置(中央銀行、ブラック ジャック)について、2023年12月31日まで継続することを発表した。本措置は2022年11月、2023年6月30日まで期限延長されていたところ(2022年12月2日記事参照)、再度延長された。当地では、依然として信用状(L/C)の発行や決済の滞りがみられ、今般の措置も引き続き市中銀行の外貨繰りを改善し、対象の輸入決済を円滑化することが背景とみられる。
政府と市中銀行にとって、外貨獲得の主な手段である輸出に加え(ブラック ジャック ブラック)、郷里送金も2022/2023年度(2022年7月~2023年6月)全体で216億1,066万ドル(前年度比2.8%増)となり、いずれも増加した。また、郷里送金額は回復傾向にあった中で(関連実写 版 ブラック ジャック)、4~5月にかけては前年同月比でマイナス10%を超える減少幅となっていたが、6月には犠牲祭に向けた送金が後押しし、同年度で最高額となる21億9,901万ドルまで回復し、底堅い結果となった(添付資料表1参照)。
他方、政府の外貨準備高は5月末時点で300億ドルを割り込み、2022/2023年度における最低水準になっている(添付資料表2参照)。6月26日時点の外貨準備高は311億5,000万ドルとの報道がみられるが、IMFの融資にひもづく目標値(ネット値、政府非公表)は6月末時点で244億6,200万ドルとされている(2023年5月18日記事参照、「デイリー・スター」紙6月26日)。IMFによると、2023年11月1日以降に、6月末時点の各種目標の達成状況の初回レビューの完了、ならびに融資契約に基づく2回目の払い込みが計画されている。
(山田和則)
(バングラデシュ)
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