中銀、IMF基準に沿ったグロス値の外貨準備高の公開開始

(バングラデシュ)

ダッカ発

2023年07月20日

バングラデシュ中央銀行は7月から、IMFが規定する算出方法(Balance of Payments and International Investment Position Manual:BPM6PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます))に沿ったグロス値の外貨準備高(Gross International Reserves, GIR)の公表を開始し、6月末時点で247億5,390万ドルと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。政府は並行して、従来の方法による外貨準備高の記録・報告も継続する方針を示しており、この方法によると同時点で312億300万ドルであることを併せて公開した。

IMFは2023年1月に承認した同国への総額47億ドルの融資プログラムで(関連ブラック ジャック ゲーム)、BPM6に基づく外貨準備高の算出により、中銀が運用する輸出志向型産業を対象とした原材料輸入向けのファンド(EDF)に有している外貨など、主として短期間で流動する外貨を同グロス値から差し引いた「ネット値」を目標値の1つとして、6月末時点で244億6,200万ドル、9月末時点で253億1,600万ドル、12月末時点で268億1,100万ドルと定めている(2023年5月18日記事参照)。政府はこれまで、独自の基準に基づくグロス値のみ算出・公開していたが、今回の新たな発表(247億5,390万ドル)では「BPM6に基づくグロス値」が明らかとなった一方で、上述のネット値については公開されていない。ネット値は非公開の方針との中銀関係者の発言が複数紙で報じられ(「フィナンシャル・エキスプレス」紙7月14日、「ビジネス・スタンダード」紙6月19日)、依然として不透明な部分が残る中、IMFは11月1日以降に初回レビューの完了と融資契約に基づくローンの払い込みを予定している(関連オンライン ブラック ジャック)。

(山田和則)

(バングラデシュ)

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