タイがニュージーランドとの認定事業者(AEO)相互認証取り決めに署名
(タイ、ニュージーランド)
バンコク発
2023年06月06日
タイ関税局は5月29日、オーストラリアのパースで開催されていたアジア太平洋地域の税関当局の会合において、ニュージーランド関税庁と認定事業者(AEO、注1)制度に関する相互承認取り決め(MRA、注2)に署名した。
MRAの下、タイのAEO取得企業の輸出品は、ニュージーランドに輸入される際に、貿易手続き円滑化の恩恵を受けることができる。同様に、ニュージーランドのAEO取得企業からの物品は、タイに輸入される際にメリットを受けられる。
これまでタイは、香港、韓国、シンガポール、オーストラリア、日本との間で、AEO MRAを締結している。ニュージーランドは、2国間・地域レベルでは6番目となる。また、タイ関税局は、5月15日にはASEAN加盟国間での取り決めにも署名している(2023年5月18日記事参照)。
(注1)AEO制度とは、貨物のセキュリティー管理と法令順守の体制が整備された事業者に対して、迅速化・簡素化された税関手続きを利用することを認める仕組み。
(注2)AEO相互承認取り決めとは、それぞれの国が認定したAEO事業者に対し、相互に税関手続き上の便益を与えることを認めるもの。
(北見創、シリンポーン・パックピンペット)
(タイ、ニュージーランド)
ビジネス短信 c08490d90f375a5f