米カリフォルニア州のZEV販売台数が150万台突破、目標より2年以上早く達成

(米国)

サンフランシスコ発

2023年04月27日

米国カリフォルニア州知事室は4月21日、ZEV(ゼロエミッション車)の販売台数が予定より2年以上早く、目標の150万台を突破したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。同州では、2012年にジェリー・ブラウン知事(当時)がZEVの累積販売台数を2025年までに150万台とする目標を掲げた知事令に署名していた。

カリフォルニア州エネルギー委員会(CEC)によると、同州の2023年第1四半期(1~3月)までのZEV累積販売台数は152万3,966台となった。非営利団体ベロズ(Veloz)によると、同州のZEV累計販売台数が米国全体に占める割合は42.2%となっている。

2023年第1四半期の同州のZEV販売台数は12万4,053台で、テスラ「モデルY」(3万3,205台)、「モデル 3」(1万9,989台)、シボレー「ボルトEUV」(5,292台)、BMW「X5」(4,637台)、ジープ「ラングラー」(3,961台)の順に販売台数が多かった。また、ZEVが新車に占める割合は21.1%だった。

同州はこれまでZEV普及策として、インセンティブとリベート(払い戻し)の提供に約20億ドルを支出してきた。また、4月現在、ディーラ―がメーカーの希望小売価格より高い価格で販売することを禁じる法案(SB680)が州議会で審議されている。

電気自動車(EV)充電器については、2023年1月3日時点で州内に8万8,267台(公用、私用を問わず)設置されている。郡別に見ると、ロサンゼルス(2万7,015台、人口:約1,000万人)、サンタクララ(1万7,621台、人口:約193万人)、サンディエゴ(7,735台、人口:約329万人)、オレンジ(5,383台、人口:約318万人)、サンマテオ(4,557台、人口:約76万人)の順に多い。また、4月現在、車両から住宅や建物、送電網などに電力を供給できる「双方向充電システム」の使用について、CECに対し州の目標設定などを求める法案(SB233)が州議会で審議されている。

カリフォルニア州では、ZEV化に向けた取り組みとして、同州大気資源委員会(CARB)が2022年8月に、州内で販売する全ての新車乗用車(小型トラックを含む)を2035年までにZEVにする目標の達成に向けた規制を承認した(関連ブラック ジャック 遊び方)。2022年4月には、2026年以降の具体的なZEV規制案が発表されている(関連ブラック ジャック ランキング)。さらに、米国環境保護庁(EPA)は3月、同州によるトラックの排出削減規制を許可した(関連ブラック ジャック コツ)。

(石橋裕貴)

(米国)

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