サウジアラビアとイランの外相の北京会談、イランの反応
(イラン、サウジアラビア、中国)
テヘラン発
2023年04月10日
イランのホセイン・アミール・アブドゥラヒヤーン外相とサウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハーン・アール・サウード外相は4月6日、公式外相会談を中国の北京で行った(関連ブラック ジャック ディーラー)。
アブドゥラヒヤーン外相は会談後、「両国の正式な外交関係の開始、ハッジ(大巡礼)・ウムラ(小巡礼)の(イラン人巡礼者の受け入れ)再開のほか、経済と商業の協力、大使館と総領事館の再開、地域の安定と発展などについて合意がなされ、非常に肯定的な会談だった」と評価した〔4月6日付イスラーム共和国通信(IRNA)〕。
IRNAは4月6日付記事で、「今回の外相会談で署名された声明と、合意がなされたその他の協定は、イラク、イエメン、シリアを含む他の国々にも影響を与え、西アジアの平和と安定の促進に役立つ」とする、ロシアのスプートニク通信のアラビア語版に掲載されたサウジアラビアの識者のコメントを引用するかたちで報道している(4月6日付IRNA)。
IRNAはまた、「イランとサウジアラビアの合意は、西アジア全域に影響を与え、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーン、クウェート、その他のペルシャ湾岸諸国などの国も、この協力によって恩恵を受ける」とするイランの国会議員のコメントを掲載している(4月9日付IRNA)。
なおIRNAは、今回の外相会談での合意および3月10日に両国で合意されていた内容に基づき()、大使館と領事館再開に向けた調査のため、サウジアラビアの代表団が4月8日にイランに到着したと、サウジアラビア国営通信社(SPA)の報道を引用するかたちで報じている(4月8日付IRNA)。
(鈴木隆之、マティン・バリネジャド)
(イラン、サウジアラビア、中国)
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