サウジアラビアとイランの外相が北京で会談

(サウジアラビア、イラン、中国)

リヤド発

2023年04月10日

サウジアラビア国営通信社(SPA)(4月6日付)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、同国のファイサル・ビン・ファルハーン・アール・サウード外相とイランのホセイン・アミール・アブドゥラヒヤーン外相が4月6日に中国・北京で会談外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。両氏は、3月27日にラマダン期間中(注)に会談する意向を明らかにしていた(関連ブラック ジャック カード)。

会談では、両国関係とさまざまな分野における協力強化とともに、3月10日に両国間で合意された内容(2023年3月13日記事参照)を実施するための手順について議論が行われた。同合意に含まれた、2カ月以内の両国の大使館・代表機関の再開のほか、両国間を結ぶ航空便を設けることと、両国民への訪問ビザの取得緩和についてこの度合意が交わされた、と報じられている。また、両氏は、両国と人々の安全保障と繁栄を達成するための方策についても議論を交わした。これは、約20年前に両国間で合意した内容でもある。

両外相は、両国間の協議の場を増やすことを希望すると述べ、共通の利益に資するための協力強化の見通しについても議論した。一方、両外相とも相手国への訪問に関心を示しており、次回はイラン、サウジアラビア国内のいずれかで会合が開催される見込みだ。

(注)2023年のラマダンは3月23日から4月20日ごろまでの見込み。

(秋山士郎)

(サウジアラビア、イラン、中国)

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