米KBR、スイスのアトラス・アグロにグリーンアンモニア技術を提供

(米国、スイス)

ヒューストン発

2023年04月17日

アンモニア製造で独自技術を有する米国KBR(本社:テキサス州ヒューストン)は4月13日、グリーン窒素肥料メーカーのスイスのアトラス・アグロ(本社:シュビーツ)と、アトラスの複数のグリーン窒素肥料製造プラント向けに、KBRのグリーンアンモニア技術のライセンスを提供する覚書を締結したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

同覚書により、KBRはゼロカーボン窒素肥料の生産に向けて、技術ライセンスと基本エンジニアリング設計、専用機器、プラント用触媒を提供する。米国内の最初のグリーン窒素肥料製造プラントの基本エンジニアリング設計は2023年3月に実施されたとしている。

KBRの技術担当プレジデントのダグ・ケリー氏は「市場をリードする当社のグリーンアンモニア技術により、アトラス・アグロのゼロカーボン窒素肥料製造というビジョンを支援できることを大変うれしく思う」「われわれはクリーンアンモニアの世界的な普及促進に向けて、複数のグリーン窒素肥料製造プラントによる相乗効果を発揮させることができると確信している」と述べた。

KBRのアンモニア製造プロセスは、生産製造量ベースで世界シェアの約50%を占めるとされ、1943年以来、世界中で250以上のアンモニアプラントのプロセス技術ライセンスとエンジニアリング設計を提供してきたとしている。

KBRは脱炭素化の取り組みを積極的に進めており、2022年10月にイタリア・テクニモントから米国でのブルーアンモニアプロジェクトを受注(米KBR、イタリア・テクニモントからブルーアンモニアプロブラック)と、日量1万トンのグリーン・ブルーアンモニア供給開始(2022年11月2日記事参照)を発表した。2月に持続可能な航空燃料提供に向け、スウェーデンのバイオ燃料メーカーと提携(2023年2月22日記事参照)、4月には米国アビナからメキシコ湾岸のグリーンアンモニアプロジェクト受注(米KBR、アビナからメキシコ湾岸のグリーンアンモニアプロブラック)をそれぞれ発表している。

(沖本憲司)

(米国、スイス)

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