徳島県鳴門市とナラヤンゴンジ市が友好都市協定を締結
(バングラデシュ、徳島)
ダッカ発
2023年04月06日
徳島県鳴門市とバングラデシュのナラヤンゴンジ市が3月28日、友好都市協定を締結した。本協定締結にあたり、サリマ・ハリット・アイビー同市長が徳島県鳴門市を訪問し、泉理彦市長との間で締結式を行った。
2009年に鳴門市に本社を置く衣料製造業の丸久が、ダッカから南東部のナラヤンゴンジ市に位置するアダムジー輸出加工区(EPZ)に進出したことをきっかけに(2014年2月21日記事参照)、8月の阿波踊りの期間にナラヤンゴンジ市からダンサーを招聘(しょうへい)するなど、経済交流に加え、文化交流なども推進してきた。ナラヤンゴンジ市は、ニットを中心とした繊維産業が盛んで、2023年4月現時点で、アダムジーEPZには衣料関連、自動車関連分野の日系企業が計4社、進出している。
友好都市協定においては、両市の教育、経済、人材面における交流をより一層推進することが合意され、具体的には、バングラデシュから技能実習生の受け入れを推進すべく、現地送り出し機関と連携の上、鳴門商工会議所の有志企業が2023年6月までに技能実習生のための受け入れ機関の開設を予定している。
アダムジーEPZに進出する丸久の平石公宣代表取締役社長は「鳴門市がバングラデシュ初の友好都市となり、国レベルのみでなく、地方レベルでも両国の友好関係の構築や交流促進に役立つものにしていきたい。徳島県や鳴門市においても人手不足が深刻となっており、ナラヤンゴンジ市から技能実習生や高度IT人材を受け入れ、両市にとってウィンウィンの交流を進めていきたい。また、文化面においては、ナラヤンゴンジ市において、『鳴門展』を開催することにしている。文化、経済、人材、教育の交流を成功させていき、『鳴門モデル』といわれるような関係を構築したい」と話す。
(安藤裕二)
(バングラデシュ、徳島)
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