2024年からGMラモスアリスぺ工場生産車の100%EV化を発表
(メキシコ)
メキシコ発
2023年01月12日
メキシコ経済省は1月3日、ラケル・ブエンロストロ経済相とゼネラルモーターズ(GM)メキシコ社長のフランシスコ・ガルサ氏が会談し、2024年からコアウイラ州ラモスアリスぺ工場の完成車生産を電気自動車(EV)に集約することをツイッターで発表した。
それに伴い、5,000人を新たに雇用し、女性の活躍推進を強化すると述べた。GMは過去6年間でサンルイスポトシ市とラモスアリスぺ市の2工場で4,500人を雇用しており、特にラモスアリスぺ工場を拡張するため、2021年4月からEV製造に向けた設備の刷新およびEV用駆動部品の製造に10億ドルを投資している(関連トランプ ゲーム ブラック)。2022年11月にガルサ氏は、製造コストの低下、政府のインセンティブおよび充電ステーションの拡充により、メキシコでのEV生産は30%に達すると示唆していた(「フォーブス・メキシコ」2023年1月3日)。また、GMは2022年から2025年にかけて、世界で30種以上のEVモデルを発売する予定だ。
さらに、ラモスアリスぺ工場で、GMの次世代アルティウムバッテリー(注)が搭載されたホンダのスポーツ用多目的車(SUV)を生産する、とコアウイラ州の現地紙が報じた(「バングアルディア」紙2023年1月4日)。GMとホンダは、2022年4月5日にグローバルEVシリーズの共同開発についての合意をプレスリリースで発表しており、アルティウムバッテリーを搭載したEVシリーズの共同開発を行っていた。SUVを含むEV市場は1,300万台を超えると見込み、EVにおけるさらなる価格受容性を実現するため、両社で設備の共通化などを行い、2027年以降に数百万台規模のEV生産を目指している。
(注)パウチ型のリチウムイオンバッテリーで、薄く表面積が広いので従来のリチウムイオンバッテリーと比べ冷却性能に優れ、柔軟性のあるケースにより充放電時に発生するガスによる膨張に対処でき、安全性が高い。
(阿部眞弘)
(メキシコ)
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