バングラデシュ経済特区が開業、ハシナ首相も外国投資に期待
(バングラデシュ、日本)
ダッカ発
2022年12月09日
住友商事とバングラデシュ経済特区庁(BEZA)が開発するバングラデシュ経済特区(BSEZ、、、、住友商事に聞く、経済特区開発の今(ブラック参照)が12月6日、ナラヤンゴンジ市アライハザールで開業した。開業式にはシェイク・ハシナ首相がオンラインで参加して開業を宣言したほか、伊藤直樹・駐バングラデシュ日本大使や、住友商事の兵頭誠之社長、シェイク・ユスフ・ハルン経済特区庁長官も祝辞を述べた。
ハシナ首相は「バングラデシュはASEANやインドにもアプローチできる位置に立地し、周辺国とのコネクティビティーを活用できる。国内の購買力も上昇しているため、投資のホットスポットでもある。BSEZは日本とバングラデシュ両国政府のイニシアチブで開発した経済特区で、ビジネスフレンドリーな政策の下、ワンストップサービスセンターや国際水準のインフラ環境などを利用できる。外国企業からの投資を歓迎する」と述べた。
BSEZ開発で、通信や変電所などをはじめとしたインフラ整備、ワンストップサービスセンターの設置のため、国際協力機構(JICA)も支援を供与した。JICAは、BSEZの運営会社Bangladesh SEZ Ltd.への出資も行っている。BSEZは、開発総面積が約190ヘクタールで、ダッカ市中心部から東に20キロ(車で約1時間)に位置しており、日系企業を中心にバングラデシュへの最も有力な投資先として国内外から非常に大きな期待が寄せられている。
(安藤裕二)
(バングラデシュ、日本)
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