エジプト、COP27で議長国として幅広い声を反映する方針表明
(エジプト)
カイロ発
2022年11月08日
エジプトのシャルム・エル・シェイクで11月6日、国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)が開幕し(2022年11月7日記事参照)、議長に選出されたエジプトのサーメハ・シュクリ外相が冒頭演説を行った。温室効果ガスの排出を削減する「緩和」、気候変動の影響に備える「適応」、そのための資金に加えて、「損失および損害(Loss and Damage)に対する補償」を議論のテーマに含めるとした上で、「アフリカで開催される会議であるところ、温室効果ガスの排出が少ない途上国が、気候変動の影響を最も受けているという不公正に対する保障が実行されるよう、議論してほしい」と訴えた。また、エジプトは議長国として「多くの関係者の声を調整・集約し、透明かつ包括的な議論によって実りある場となるよう努める」とも述べた。
同日夕方には、エジプトのムスタファ・マドブーリー首相、ヤスミン・フアド環境相ら複数閣僚が、COP27「グリーンゾーン」を訪問した。COP27では、例年どおり「ブルーゾーン」と「グリーンゾーン」が設置され、入場制限が強い「ブルーゾーン」には本会議場および国際機関や各国のパビリオンがあり、「グリーンゾーン」には企業やNGOなどが集まっている。
(福山豊和)
(エジプト)
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