ブラック ジャック ランキング、EVは昨年の販売数超え
(インドネシア)
ジャカルタ発
2022年09月15日
インドネシア自動車製造業者協会(ガイキンド)は9月13日、8月の国内自動車統計を発表した。8月の販売台数(卸売り)は9万6,956台で、前年同月比で約16%増となった(添付資料表参照)。2022年1~8月の販売台数合計は65万8,232台で、前年同期比では約21%増加だった。
販売台数をブランド別にみると、首位はトヨタの3万844台(前月比約5%増)で、1~8月の累積販売台数に占めるシェアは約32%だった。ダイハツは1万5,339台(約4%減)、ホンダは1万1,427台(約19%増)、三菱自動車は9,700台(約21%増)、スズキは8,064台(約8%増)となっている。
8月の自動車生産台数は13万9,120台(前年比約37%増)、完成車の輸出台数は4万3,710台(前年比約2.3倍)だった。
8月の自動車販売を後押ししたのが、首都ジャカルタ近郊で8月11日から21日まで開催された自動車展示販売会「ガイキンド・インドネシア国際オートショー(GIIAS)」だ(2022年8月19日記事参照)。GIIAS来訪者は約38万5,000人、成約額は11兆7,400億ルピア(約1,127億円、1ルピア=約0.0096円)に上る。ガイキンドのヨンキー・スギアルト副会長は「自動車の販売状況は改善されつつあり、新型コロナ禍以前のレベルに近づいている」とした上で、2022年の自動車販売台数目標は年初から変わらず、90万台とした(「コンタン」9月11日)。
バッテリー電気自動車(BEV)やハイブリッド車を含む電気自動車(EV)の1~8月の販売台数は3,297台となっており、2021年の販売台数(3,193台)を既に上回っている状況だ。GIIASでは、中国大手メーカーの上汽通用五菱汽車(ウーリン)のEV「Air ev」(注1)が展示された。同車は8月の1カ月間のみで821台が販売されている。また、韓国の現代自動車は当地で「Ioniq 5」(注2)の生産を2022年から開始したが、1~8月の累計販売台数は686台となっている。
(注1)「Air ev Standard Range」と「Air ev Long Range」の2タイプ。
(注2)「Ioniq 5 Prime Regular」や「Ioniq 5 Signature Regular」など5タイプ。
(上野渉)
(インドネシア)
ビジネス短信 87bfa772e00567ae