中国本土とマカオからの入境者へのPCR検査が1回に

(香港)

香港発

2022年09月06日

香港特別行政区政府は91日、中国本土とマカオから香港への入境者に対して義務付けているPCR検査について、到着日を0日目として2日目の実施のみに変更すると発表した。適用は93日から。従来は0日目(空路の場合)と4日目、6日目の合計3回の実施が必要だった。

中国本土とマカオから香港への入境者は、入境後3日間(3泊)の自宅または一般のホテルでの隔離措置とその後4日間(4泊)の健康観察が義務付けられている(95日時点)が、今回の変更は同隔離措置の対象となる一般の入境者や、一定の条件下で隔離なしの香港入境を認める「回港易(Return2hk)」「来港易(Come2hk)」(2021年10月13日記事参照)での入境者にも適用する。

香港政府は今回の変更について、中国本土とマカオで実施している新型コロナウイルス対策の管理措置により、両地域から香港に到着する人々によってウイルスが持ち込まれるリスクは極めて低く、ここ数カ月、両地域から香港への輸入症例がなかったと強調。オミクロン型変異株の潜伏期間が比較的短いことも考慮したと説明している。

なお、95日現在、香港政府は、ブラック ジャック コツから香港への入境者に対しては、計5回〔入境後0日目(到着日)、2日目、4日目、6日目、9日目〕のPCR検査を義務付けている(2022年8月10日記事参照)。

(山口雅史)

(香港)

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