新型コロナ感染者増で、入国後の検査を「1日以内」に実施へ
(韓国)
ソウル発
2022年07月15日
韓国疾病管理庁は7月13日、国内の新型コロナウイルス感染者の増加(注1)を受け、「コロナ19再流行に対する防疫・医療対応方案」を発表した。
水際対策について、入国後3日以内にPCR検査を受診することになっていたが(2022年6月6日記事参照)、これを修正し、7月25日以降の入国者は「入国後1日以内」にPCR検査を受診しなければならない(注2)。
PCR検査は、韓国籍または長期滞在の外国人は居住地の保健所、短期滞在の外国人は空港の新型コロナウイルス検査センター(注3)または宿泊先近くの医療機関で受診する。さらに、検査結果が出るまでは「自宅待機」(短期滞在者の場合はホテルなど)となることから、短期の出張や観光の場合、待機期間を考慮したスケジュール設定が必要となる。
また、入国後のPCR検査結果は「検疫ブラック ジャック 勝率事前入力システム」(Q-Code)への入力が求められる(2022年7月12日記事参照)。
国内での防疫措置については、以前のような全国的な社会的距離確保ではなく、社会の各分野別に国民による自主的な距離確保の定着を目指す計画だ。日常生活を続けながら感染を最小限に抑えるため、マスク着用、手洗い、換気などの基本的生活様式の徹底を求めた。
(注1)感染者数は7月11日時点で1日3万人以上、実効再生産数も6月第5週に1.00を超え、7月第1週は1.40に増加。モデリングによると、8月中旬~10月中旬に感染者数が1日当たり20万人に達し、重症者、死亡者はそれぞれ最大1,000~1,450人、90~150人になる見込み。
(注2)7月25日午前0時以降、入国日の翌日午後11時59分までにPCR検査を受診する必要がある。
(注3)現時点では、新型コロナウイルス検査センターが設置されている空港は、仁川空港と金海空港(釜山)の2カ所のみ。7月中に済州空港にも設置予定(金浦空港到着の場合は空港で入国後の検査を受診することはできない)。
(当間正明)
(韓国)
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