長城汽車、2022年内にハイブリッド車を輸入販売の見込み
(ブラジル、中国)
サンパウロ発
2022年07月15日
中国大手自動車メーカー長城汽車は6月29日、公式サイトで同社のブラジルにおけるビジネス計画について発表した。同社は2021年に、サンパウロ州イラセマポリス市にあるドイツ・ダイムラーの工場を買収した。2023年下半期までに稼働する見込み。電気およびハイブリッドのスポーツ用多目的車(SUV)や、ピックアップトラックを中心に年間10万台の生産を目指す(2022年3月28日記事参照)。
今回の発表によると、同社は現在、ハイブリッド車の実証実験をブラジル国内で行っており、2022年内に輸入販売を開始する予定。6月21日に実施したオンライン説明会で、オズワルド・ラモス最高顧客責任者(CCO)は「最初に輸入販売するハイブリッド車はガソリンの内燃機関を搭載しているが、弊社は(ガソリンとバイオエタノールとの組み合わせで走行できる)いわゆるフレックスの内燃機関搭載車の現地生産を目指している。弊社はフレックスのハイブリッド車を提供することになるだろう」と説明した。
また、ラモス最高顧客責任者によれば、国内全州に販売店を設置する予定で、合計約130店舗を開店する計画があるという。各店舗では、自動車の販売のみならず、自動車のサブスクリプションサービスも提供される。「新しい技術や新しいブランドに対して違和感を抱く人には、弊社のブランドをサブスクリプション形式でお試しいただくことが可能だ」と、ラモス最高顧客責任者は説明した。
(エルナニ・オダ)
(ブラジル、中国)
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