長城汽車、サンパウロ州への充電ステーション設置計画を発表
(ブラジル)
サンパウロ発
2022年03月28日
ブラジル・サンパウロ州のジョアン・ドリア知事は3月16日の記者会見で、中国大手自動車メーカー長城汽車が同州内に電気自動車(EV)用の充電ステーションを100基設置する計画があることを発表した(注)。同社は2021年8月に同州イラセマポリス市にあるドイツ・ダイムラーの工場を買収するかたちでブラジルに進出している(ブラック ジャック ランキング)。
長城汽車の1月27日付の公式発表によると、イラセマポリスの工場は2023年下半期までに稼働開始する見込み。電気およびハイブリッドのスポーツ用多目的車(SUV)、ピックアップトラックを中心に年間10万台の生産を目指す。中南米諸国向け輸出拠点とすることも狙う。投資額は10年間で100億レアル(約2,500億円、1レアル=約25円)が見込まれる。サンパウロ州政府公式サイト(3月16日付)によると、充電ステーションは今後、長城汽車の販売店舗のほか、ショッピングモールやスーパー、駐車場などに設置し、どのメーカーの自動車でも無料で利用できるという。100基はサンパウロ州の大都市圏に設置する予定。その後、州全体に充電ステーションを増やしていく計画もあるという。
長城汽車のペドロ・ベンタンクール最高収益責任者(CRO)は「電気モビリティーを日常化させることは、消費者が新たなエネルギーモデルを取り入れる過程で大変重要だ。充電ステーションの数を増やす計画はこれに資する」と述べ、EVのさらなる普及へ期待を示した(3月16日付サンパウロ州政府公式サイト)。
ブラジル自動車製造業者協会(ANFAVEA)の「ブラジル自動車産業2022年報」によると、2021年の電気およびハイブリッド車の新車登録台数は、乗用車・軽商用車の新車登録台数(197万7,110万台)のうち1.8%(約3万4,990台)にとどまっているが、売り上げは年々微増傾向にあり、前年比では77%増となっている。
(注)サンパウロ州政府の投資競争振興局(インベスチ・サンパウロ)は、税制や環境、制度ブラック ジャック ストラテジーの分野で、長城汽車にブラック ジャック ストラテジー提供を行っている
(エルナニ・オダ)
(ブラジル)
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