ネゲブ・フォーラム運営委員会の初回会合をバーレーンで開催
(中東、アフリカ、米国、バーレーン、エジプト、イスラエル、モロッコ、アラブ首長国連邦)
中東アフリカ課
2022年07月04日
バーレーンの首都マナーマで6月27日、米国、バーレーン、エジプト、イスラエル、モロッコ、アラブ首長国連邦(UAE)の6カ国の外務省高官が集まり、「ネゲブ・フォーラム」運営委員会の初回会合を開催した。
「ネゲブ・フォーラム」は、参加6カ国間の地域安全保障についての協力枠組みを指している。2022年3月にブリンケン米国務長官がイスラエル南部のネゲブ砂漠で、イスラエルと、同国と国交正常化した上記アラブ4カ国を交えて開催した会合(ネゲブ・サミット)を受けて形成された()。
6カ国が発表した共同声明によると、今回の会合では同フォーラムの目的や外相会合、議長国、運営委員会、ワーキンググループという4分野の活動方針について、以下のとおり定めた。また、イスラエルとアラブ諸国間の関係改善をイスラエル・パレスチナ間の和平や紛争解決にも活用するとした。
- 目的:参加国間の努力を結集して、地域のための共通のビジョンを推進する。
- 外相会合:フォーラムの主要な意思決定組織。年1回の開催予定。
- 議長国:次回の外相会合まではイスラエルが務める。
- 運営委員会:ワーキンググループの各議長の報告を受けて、フォーラムの運営を担当する。
- ワーキンググループ:(1)クリーンエネルギー、(2)教育と共生、(3)食料・水の安全保障、(4)健康、(5)地域の安全保障、(6)観光の6分野で定期的に会合を開催予定。
現地報道では、「タイムズ・オブ・イスラエル」紙(6月27日付)は「参加者は会議後の声明で、このフォーラムを地域の共通課題に協力するための重要なプラットフォームと見なしていることを強調した」と報じた。UAE「ザ・ナショナル」紙(6月30日付)は、米国のある高官の「7月のバイデン大統領の中東訪問に先駆けて、非常に建設的な会合だった」というコメントを紹介している。
(米倉大輔)
(中東、アフリカ、米国、バーレーン、エジプト、イスラエル、モロッコ、アラブ首長国連邦)
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