2回のワクチン接種証明で入国可能、ブラック ジャック ストラテジー客を積極的に受け入れ
(アラブ首長国連邦)
ドバイ発
2022年05月02日
4月27日時点のブラック ジャック ストラテジーに基づきジェトロが整理したところ、アラブ首長国連邦(UAE)の入国には2022年2月26日以降、PCR検査の陰性証明書の提出は不要となり、新型コロナワクチンを2回接種した証明書の提示のみが要件となっている。
観光を主要産業とし、ビジネスハブとしての機能を持つドバイを擁するUAEは、経済回復に向けてブラック ジャック ストラテジー客を積極的に呼び込む方針を続けている。世界各国に先駆け、ドバイ首長国は2020年7月7日から観光客の受け入れを早々に開始しており(2020年6月27日記事参照)、ドバイ国際空港は国際線旅客数で7年連続1位となるなど、世界のハブ空港の立ち位置を維持している(2022年4月26日記事参照)。
UAEへの入国に必要な書類や国内行動規制は以下のとおり。入国元の国による違いはない。
1.入国前に準備すべき書類
UAE入国に際しては、ワクチン接種記録の提示が必要だ。世界保健機関(WHO)またはUAE政府が認可したワクチン(注)が対象で、各々の免疫獲得に必要な回数(通常2回)を接種している必要がある。3回目の接種は要件にはなっていない。QRコードの付属が求められるが、各国の国立医療機関・当局が発行した証明書である場合は不要だ。ワクチンを接種していない場合は、出発48時間以内に実施したPCR検査の陰性証明書(QRコード付き)、または入国1カ月以内の回復を証明する書類を提示すれば入国できる。いずれの書類も英語またはアラビア語で紙媒体を提示することが必要となっている。
2.入国手続きの手順
出発地の各航空会社のチェックインカウンターで、ワクチン接種証明等の書類確認が実施される。必要書類がそろっていない場合は搭乗を拒否される。空港到着時には通常の入国審査が行われ、新型コロナウイルス関連書類の確認は実施されない。
3.入国後の必要手続き・行動制限
隔離措置などは求められない。市中では、屋内のみマスク着用が義務となっている。違反者に対しては高額な罰金(3,000ディルハム:約9万円、1ディルハム=約30円)が課せられるので注意が必要だ。屋外での着用義務はない。
アブダビ首長国では、新型コロナウイルス接触管理アプリ「Al Hosn」の利用が必須となっている。ワクチン接種記録と30日以内に実施したPCR検査の陰性結果を反映させた上で、「グリーンパス」ステータスの保持が求められ、公共・商業施設への入場には提示が必要だ。ドバイ首長国においては、政府機関への入場に限り「グリーンパス」の提示が求められる。
(注)UAEで認可されている新型コロナワクチンはシノファーム製、ファイザー製、スプートニクV、アストラゼネカ製、モデルナ製の5種。
(山村千晴)
(アラブ首長国連邦)
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