ドバイ国際空港、国際線旅客数で7年連続世界1位に
(アラブ首長国連邦、中東)
ドバイ発
2022年04月26日
国際空港評議会(ACI)は4月11日、2021年の「世界で最も忙しい」空港トップ10を発表した。国際線の乗降客数では、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ国際空港が最多を記録し、7年連続で世界1位となった。次いでトルコ・イスタンブール空港、アムステルダム・スキポール空港、ドイツ・フランクフルト空港、パリ=シャルル・ド・ゴール空港の順となった。
ドバイ国際空港の2021年の国際線旅客数は2,911万609人で、前年比12.7%増だった。しかし、2019年と比べると66.3%の減少で、依然として新型コロナウイルス感染拡大前の水準には回復していない状況だ。
一方、ランキング2位のイスタンブール空港は2,646万6,169人で、前年比66.0%増と大幅に増加した。2019年と比べても33.1%減にとどまり、新型コロナ感染拡大前の勢いを取り戻しつつある。8位のトルコのアンタルヤ国際空港も1,714万8,111人で前年比2.6倍、2019年と比べて40.3%減だった。6位のカタール・ドーハ国際空港は前年比41.4%増の1,770万1,978人、2019年と比べて54.4%減で、ドバイ国際空港と比べると回復傾向にあるといえる。
ACIのルイス・フェリペ・デ・オリベイラ事務局長は、人、モノ、サービスの移動を安全に回復するために、今回のランキングとデータに従い、渡航制限を緩和するよう各国政府に引き続き提唱していく方針を示した。
ドバイ国際空港は、中東・北アフリカの有数のハブ空港だ。経由地としての利用も多いが、2021年の旅客数の増加には、ドバイ万博(会期:2021年10月1日~2022年3月31日)の開催が寄与した。エミレーツ航空は搭乗者に対し、ドバイ万博の無料入場券や到着時の無料PCR検査を提供するなど、万博に関連する複数のキャンペーンを実施し、観光客の呼び込みに貢献した。
また、万博開幕に向けて、UAEが早期から取り組んできたワクチン接種などの国内感染拡大防止策や入国規制緩和措置も、観光客を多く呼び込むことができた大きな要因の1つだ(関連オンライン カジノ ブラック)。万博が閉幕した今、UAEがどのようにドバイを目的地とした観光客を増加させるかが課題となる。
(堀池桃代)
(アラブ首長国連邦、中東)
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