米ジョージア州の上院共和党予備選、トランプ氏支持候補が勝利

(米国)

米州課

2022年05月26日

米国ジョージア州で5月24日、2022年11月の中間選挙に向けた候補者を決める予備選挙が行われた。

連邦上院議員候補を決める共和党の予備選挙では、ドナルド・トランプ前大統領の支持を受けたハーシェル・ウォーカー氏(元プロフットボール選手)が勝利した。一方、民主党の予備選挙では、現職のラファエル・ワーノック氏が勝利した。中間選挙では、現職のワーノック氏とウォーカー氏の争いになる。

トランプ氏や上院のミッチ・マコーネル少数党院内総務(ケンタッキー州)はウォーカー氏への支持を表明しているが、女性に対する同氏の過去の暴力などが物議を醸しており、地元の共和党員からは中間選挙での勝利を危ぶむ声も上がっている。

ジョージア州では、2021年1月、補欠選挙を含めた決選投票でワーノック氏とジョン・オソフ氏が勝利し、2議席とも民主党が占めた()。このため、民主党、共和党の議席数がともに50議席となり、上院議長を兼ねる副大統領のカマラ・ハリス氏の議決権を加えることで民主党が有利となっている。

こうした中、共和党は同州での上院議席の奪還を狙っており、上院選で最も注目される州の1つとなる。

なお、同州の知事、州務長官の予備選では、トランプ氏支持の候補者がいずれも敗れる結果となった(因縁の米ジョージア州共和党予備選、ブラック)。

(松岡智恵子)

(米国)

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