GoToグループがインドネシアで上場、時価総額は国内4位に

(インドネシア)

ジャカルタ発

2022年04月15日

インドネシアの配車・配送サービス・Eコマース大手GoToグループが4月11日、インドネシア証券取引所(IDX)に上場した。上場式典にはアイルランガ・ハルタルト経済調整担当相も参加した。同グループは2021年5月、オンライン配車・配送サービス大手ゴジェックと大手Eコマースサイトを運営するトコペディアの合併により誕生した(ゴブラック ジャック ブラック)。

初日終値を基にした時価総額は452兆ルピア(約3兆9,324億円、1ルピア=約0.0087円)で、同日時点のIDX上場会社のうち、バンクセントラルアジアや大手通信会社テレコムセルなどに次ぎ、4番目に高い時価総額となった。株式は338ルピアで公開され、上場初日の終値は382ルピアだった(「インベストール」紙4月12日)。ブルームバーグの報道によると、今回のGoToグループの株式公開は国内史上3番目の規模だった(「ブルームバーグ」4月11日)。

GoToグループは同日付のプレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで、今回の新規株式公開には、IDXで行われた1回の新規株式公開では最多となる30万以上の投資家が参加したと発表。また、IPOによる同グループの調達額は15兆8,000億ルピアとした。

グループ最高経営責任者(CEO)のアンドレ・スリスティヨ氏は上場に際し、「最も高く評価されるべきなのは、私たちのビジネスに命を吹き込むために一生懸命働いたドライバー、パートナー、マーチャント(商品・サービス提供者)、消費者、従業員だ」と述べた。従業員などがIPOの恩恵を受けられるよう、独自のプログラムを提供している。

地場証券会社のBRIダナレクサセキュリタスは、GoToグループの財務実績は引き続き改善するとして、2022年の収益が前年(推定7.4兆ルピア)から51%増加し、11兆1,000億ルピアに達すると予想している(「ジャカルタ・グローブ」4月11日)。

(尾崎航)

(インドネシア)

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