国内初のパーム油を使用した持続可能な航空燃料（SAF）実用化へ

ブラック ジャック トランプ やり方ジル国営石油会社ペトロブラック ジャック トランプ やり方スのジェット燃料などを供給するビブラック ジャック トランプ やり方・エネルジア（注1）と、中南米最大規模のパーム油製造企業であるブラック ジャック トランプ やり方ジル・ビオ・フュエル（BBF）（注2）は4月11日、それぞれの公式サイトで、ブラック ジャック トランプ やり方ジル初となるパーム油を使用した持続可能な航空燃料（SAF：Sustainable Aviation Fuel）の実用化に向けて協力することを発表した。

BBFは、アブラック ジャック トランプ やり方ヤシから得られるパーム油を使って、2025年もしくは2026年にSAFの実用化を目指す。ビブラック ジャック トランプ やり方・エネルジアは、BBFが製造するSAFを5年間購入する予定。SAFは、バイオマスや廃食油、排ガスなど原料の生産・収集から、製造、燃焼に至るまでに二酸化炭素（CO2）排出量を従来燃料より大幅に削減できることから、近年、注目が集まっている。

BBFは約20億レアル（約560億円、1レアル＝約28円）を投資し、SAFの生産工程を確立する。ブラック ジャック トランプ やり方ジル北部ホライマ州の南部の一部荒廃した土地に、パーム油の原料となるアブラック ジャック トランプ やり方ヤシの再植林を行い、約4年でパーム油を得られるよう育てる。パーム油は、バイオ燃料を動力とするトラックで、北部アマゾナス州マナウス市のフリーゾーンに輸送し、同フリーゾーン内でパーム油を使用し、年間50万立方メートルのSAFや水素化植物油（HVO）（注3）を生産する（注4）。

ビブラック ジャック トランプ やり方・エネルジアは2022年4月11日付の公式サイトで、マナウスフリーゾーンでの生産量は、自社がブラック ジャック トランプ やり方ジルで供給しているジェット燃料〔ケロシン（注5）およびディーゼルベースの総量〕の2％を代替できる量に相当すると説明した。

ビブラック ジャック トランプ やり方・エネルジアとBBFは、ブラック ジャック トランプ やり方ジル北部地域で再生可能エネルギーを生産・供給することで、同地域に産業と雇用を生み出すこと、また、2026年までに12万ヘクタールの面積にアブラック ジャック トランプ やり方ヤシを植え付けることで得られる年間60万トンの温室効果ガス吸収効果にも期待を寄せている。

（注1）ビブラック ジャック トランプ やり方・エネルジアは、ペトロブラック ジャック トランプ やり方ス石油製品の流通などを担う。また同社は、ペトロブラック ジャック トランプ やり方スの自動車向けガソリンスタンド約8,300カ所を運営している。ビブラック ジャック トランプ やり方・エネルジアが供給するペトロブラック ジャック トランプ やり方ス・ブラック ジャック トランプ やり方ンドのジェット燃料は、国内シェア約7割を占める。ペトロブラック ジャック トランプ やり方スは、子会社だったBRディストリブイドーラを2021年7月に民営化し、企業名をビブラック ジャック トランプ やり方・エネルジアに改名した。

（注2）BBFは、北部地域の持続可能な開発を目指し、2008年に創設された。ブラック ジャック トランプ やり方ジル地理統計院(IBGE)によれば、2019年のGDPを地域別にみた場合、北部地域のGDPは全体の5.7%となっており、南東部の53％、南部17.2％、北東部14.2％、中西部9.9％に続く、最も低い割合になっている。BBFは既に、北部のアクレ州、アマゾナス州、ホンドニア州、ホライマ州、パラー州で6万8,000ヘクタールのアブラック ジャック トランプ やり方ヤシを育成している。その他、熱電気発電所（うち半分は稼働済み）36カ所、アブラック ジャック トランプ やり方ヤシの粉砕設備3カ所、バイオディーゼル生産設備1カ所を有している。BBFの資産は、合計で15億レアル。

（注3）ビブラック ジャック トランプ やり方・エネルジアは、水素化植物油（HVO）を「グリーンディーゼル」とも表現している。

（注4）マナウスフリーゾーンでは、企業は、製品の製造に関して最低限履行すべき基礎製造工程基準（PPB）を満たせば、税制優遇措置が与えられる。具体的には、輸入税の減免、工業製品税（IPI）の免除など。詳細はサイト参照。

（注5）石油の分留成分の1つで、ジェット燃料などに使われるもの。

（古木勇生）